2022 年卒者(現 4 年生)の内定状況について確認したい。前年度と比べて「高まっている」と回答した大学は 2 割強(26.6%)で、「低下している」(11.6%)を上回る。
新型コロナ感染の急速な拡大を受け、多くの大学で、3 年次前期(2020 年春期)の就職ガイダンスの中止や延期を余儀なくされた。そのことが、その後の就職活動にどの程度影響しているかを尋ねたところ、「影響がある」と回答した大学は半数に上る(計 50.7%)。
2022 年卒者の求人状況に関し、前年度からの変化を尋ねた。求人数は「減っている」(36.3%)が「増えている」(11.2%)を大きく上回る。企業の来訪数は、オンラインを含めて回答してもらったが、約 6 割の大学が「減っている」と回答した(57.1%)。
就職・キャリア支援担当者として、採用市場をどのように見ているかを尋ねた。学生に優位な「売り手市場」との見方が 2 割強(計 24.0%)に対し、「売り手市場だと思わない」は 3 割弱(計28.0%)で、「売り手市場ではない」との見方がやや上回る。
学生からの相談について、前年度より増えたものを尋ねた。最も多いのは「面接の相談」(61.3%)。従来の面接対策に加え、オンライン面接に関する相談が増加した大学が多かったようだ。ここに「インターンシップの相談」(57.0%)、「エントリーシートの相談」(54.0%)が続く。
また、「内定辞退に関する相談」は 4 校に 1 校が増えたと回答(25.8%)。
コロナ禍で就職支援をする上で、課題に感じていることを尋ねた。「学生の就活状況の把握が困難」が約 7 割で最多(71.2%)。
2 番目の「就活スタートが遅れた学生への就職支援」は、半数強の大学が選んだ(56.8%)。