大好きな彼と過ごす楽しい時間の中で、ふとした瞬間に心がキュッと縮こまってしまう。そんな経験はありませんか?
例えば、デートの終わりに「じゃあ、次の予定はどうする?」という話になったとき。
彼が迷いなくスマートフォンを取り出して、淡々とカレンダーアプリを開く。
そして、画面に向かって慣れた手つきで文字を入力していく。
その、あまりにもスムーズでビジネスライクな手つきを目の当たりにした瞬間、胸の奥から言葉にならない切なさがこみ上げてくることがあります。
「あぁ、今の私は、彼にとって『楽しみに待つ時間』ではなく、仕事と同じように『処理すべきタスク(義務)』になってしまっているのかもしれない」
そう察知した瞬間から、さっきまでの楽しかった余韻が、一気に色褪せていってしまうような感覚。
彼には決して悪気がないことも、ただスケジュールを忘れないように管理しているだけなのも、頭ではちゃんと分かっているんですよね。
それでも、繊細な気質を持つあなただからこそ、その指先の動きや空気感から、無意識のうちに多くの情報を読み取ってしまうのです。
ワクワクしながら「次はいつ会える?」とカレンダーをめくるような温度感ではなく、まるで仕事のミーティングを1コマ埋めるかのような、機械的な作業に見えてしまう。
その「処理されている感覚」が、あなたの大切な心をチクチクと傷つけてしまうのは、とても自然なことです。
心理カウンセラーとして、僕はこう考えています。その切なさは、あなたがそれだけ彼との関係を、お互いの心と心が通い合う「トクベツなもの」として大切に育みたいと願っている証拠なのだと。
繊細さんは、相手のちょっとした仕草や、言葉のニュアンスに含まれる「熱量」を敏感に感じ取ります。
だからこそ、効率や合理性を優先した彼の態度に触れたとき、「私は彼の義務になってしまっているのかな」と、自分の存在そのものを否定されたような寂しさを覚えてしまうんですよね。
でもね、どうかそこで「私が面倒な存在だからだ」なんて、自分を責めないでくださいね。
男性の多くは、スケジュールを入力するという行為を、単なる「予定の確定」という業務として捉えがちです。
そこに感情の有無は関係なく、ただ「あなたと会う時間を確実に確保したい」という、彼なりの不器用な誠実さであることも多いのです。
けれど、あなたが求めているのは、予定が埋まるという事実だけではなく、「早く会いたいな」と楽しみに想い合える、その温かいプロセスなんですよね。
もしも次に、カレンダーに向かう彼の指先を見て胸が苦しくなりそうになったら、その切なさを一人で抱え込まずに、ほんの少しだけあなたの可愛らしい本音を混ぜて伝えてみるのもひとつの方法です。
「カレンダーに入れるの、仕事みたいでなんだか寂しいな。早く会いたいねって言いながら決めたいな」
そんな風に、あなたの「寂しい」という純粋な気持ちをそっと添えてあげるだけで、彼の指先の温度も、少しずつ変わっていくかもしれません。
あなたのその豊かな感受性は、けっして生きづらさの理由ではなく、誰かを深く愛せる素敵な力なのです。
まずは、その切なさを感じた自分を優しく抱きしめてあげてくださいね。