送ってしまったメッセージに、後から気づいた小さな誤字や脱字。
それを見つけた瞬間、心臓がドキッとして、冷や汗が流れるような感覚になることはありませんか?
「すぐに訂正の連絡を入れるべきかな、それともこのままスルーした方がいいのかな」
そんな風に悩み始めて、気づけばスマートフォンの画面を見つめたまま、1時間が過ぎてしまう。
小さなミスも気にしないズボラな人だと思われるのは嫌だし、かといって、わざわざ一文字のために訂正を送る細かい人と思われるのも怖い。
どちらを選んでも誰かにどう思われるかが気になって、どう動けば正解なのか分からなくなってしまいますよね。
たかが誤字、されど誤字。他のは人から見れば「そんなこと」と思えるような小さなことでも、あなたにとっては心がすり減るほどの大問題だったりします。
心理カウンセラーとして、僕はその悩みの深さをとても愛おしく、そして切なく感じています。
あなたがそれほどまでに悩んでしまうのは、決して優柔不断だからでも、打たれ弱いからでもありません。
メッセージを受け取る相手の気持ちを、どこまでも想像して、大切にしようとしているからなんですよね。
繊細な気質を持つ方は、自分が送った言葉が相手にどんな風に届くか、どんな感情を抱かせるかを無意識のうちに何パターンもシミュレーションしています。
「ズボラだと思われたら、相手を雑に扱っているように見えてしまうかもしれない」
「細かい人だと思われたら、相手に気を遣わせて、居心地の悪い思いをさせてしまうかもしれない」
そうやって、相手に嫌な思いをさせないための最善の道を一生懸命に探しているからこそ、画面の前で固まってしまうのです。
それだけ、あなたの心は優しくて、丁寧で、相手に対する思いやりに溢れているということなんですよ。
まずは、それほどまでに誰かを気遣える自分の優しさを、そっと褒めてあげてくださいね。
もしも次に、誤字や脱字を見つけてフリーズしそうになったときは、少しだけ肩の力を抜いて、こんな風に考えてみるのはいかがでしょうか。
実は、受け取った相手は、あなたが思うよりもずっと、その誤字の向こう側にある「あなたの人柄」を見ています。
いつも丁寧で優しいあなたからのメッセージなら、ちょっとした文字の間違いがあっても、「あ、急いで送ってくれたんだな」とか「人間らしくて可愛いな」と、微笑ましく思っていることの方がずっと多いものです。
意味が全く通じないほどの大きな間違いでなければ、そのままスルーしてしまっても、相手は気に留めないことがほとんどですよ。
それでもどうしても気になって心がざわざわしてしまうときは、「ごめんなさい、さっきの〇〇でした!」と、可愛い絵文字と一緒に軽く訂正を1通送って、それで終わりにしてみましょう。
大切なのは、どちらが正しい対応かということよりも、あなたの心が一番早くホッとできる方法を選んであげることです。
悩んでいるその1時間は、あなたがそれだけ誰かを大切にしようとした、温かい時間の証拠。
これからは、その温かい優しさを、メッセージの向こうの相手だけでなく、画面の前でドキドキしているあなた自身にも、たくさん分けてあげてくださいね。