スマホの画面に浮かぶ、あの小さな緑色の丸。
相手の「ログイン状態」を示すその光が、まるで自分の心の臓動を映す心電図のように思えて、片時も目が離せなくなってしまう。
私への返信はまだ届いていないのに、画面の向こうの相手は「アクティブ」になっている。
その数分間の数字やマークを見つめながら、「今、誰とどんな会話をして笑っているんだろう」「私とのやり取りは後回しにされているのかな」と、頭の中で世界一寂しい想像がどんどん膨らんでしまう。
そんな風に、胸がギュッと締め付けられるような夜を過ごしたことはありませんか?
一度気になり始めると、アプリを閉じたはずなのに数分後にはまた画面を開いて、まるで確認作業のようにログイン状態を追いかけてしまう。
そんな風にスマホに縛られている自分に対して、「どうしてこんなに執着してしまうんだろう」「もっと器の大きい人間にならなきゃ」と、自分で自分を責めて、さらに落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
でもね、まずはそんなに自分を責めないで、がんばってその寂しさに耐えているご自身を、優しく包み込んであげてほしいのです。
心理カウンセラーとして、僕はこう考えています。あなたがそこまで相手の動向に敏感になってしまうのは、あなたの心がそれだけ深く、純粋に相手を想っているからであり、決して「異常な執着」なんかではないのだと。
繊細な気質を持つ方は、目に見える小さな変化から、その背景にある膨大なストーリーを瞬時に、そして自動的に連想してしまう素晴らしい想像力を持っています。
その豊かな想像力が、大好きな恋愛という場面においては、時に切ない「脳内ループ」を引き起こしてしまうトリガーになってしまうことがあるんですよね。
相手のログイン状態が見えるということは、便利である反面、繊細さんにとっては心が休まる暇を奪ってしまう、ちょっぴり残酷な仕組みでもあります。
「アクティブ」という文字を見ただけで、まるで相手の部屋の窓から楽しそうな声が漏れ聞こえてくるような、そんなリアルな寂しさを感じてしまうのは、あなたの感性がとても豊かだからこそなのです。
相手には相手の、その瞬間の事情や、ただ画面を開きっぱなしにしているだけの状況があるのかもしれません。
頭ではそれが分かっていても、心がどうしても追いつかなくて、最悪のシナリオばかりを紡いでしまうのは、あなたがそれだけ傷つくことを怖れているからであり、自分を守ろうとする大切な防衛本能でもあります。
この苦しい心電図のようなループからそっと抜け出すために、まずは大きな決意をして相手を嫌いになろうとしたり、無理に連絡を断とうとしたりしなくて大丈夫です。
今回は、スマホを握りしめているその手を、ほんの少しだけ緩めて、自分の胸にそっと手を当ててみませんか。
「今、私は世界一寂しい想像をして、自分で自分を傷つけちゃっているな」「それだけあの人のことが大好きなんだね」と、まずはその切ない気持ちを、そのまま認めてあげてください。
SNSの緑の丸は、相手の今の状態を映しているようでいて、実はあなたの「寂しさのバロメーター」を映し出している鏡のようなものなのかもしれません。
少しずつでいいので、画面の中の小さな光よりも、今ここでトクトクと動いている、あなた自身の温かい心の鼓動に耳を傾けてあげてくださいね。
あなたの優しい心が、今夜は少しでも穏やかな眠りに包まれることを、僕はいつも心から願っています。