幸せなはずなのに「もし別れたら」を考えてしまう。心の防波堤を作る繊細さん(HSPさん)の隠れた寂しさと、その優しさの理由。

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大好きなパートナーがいて、今がどれだけ順調で幸せだったとしても、ふとした瞬間に「もし別れたら」という未来を想像してしまう。

そんなことはありませんか?

もしも相手に捨てられてしまったら、私はどうやって生きていけばいいんだろう。

そんな不安が頭をよぎるたびに、頭の中で一人暮らしに必要な初期費用を計算したり、毎月の家賃や光熱費、自分一人の経済的な自立のシミュレーションを必死に繰り返してしまう。

そんなふうに、最悪の事態に備えて脳内で引っ越しの計画を立てることで、傷つかないための「心の防波堤」を一生懸命に作っているんですよね。

周りの人から見れば「今が順調なら、そんな先の悪いことなんて考えなければいいのに」と思われるかもしれません。

でも、繊細な気質を持つ方にとって、この脳内シミュレーションは決してネガティブな妄想ではなく、自分の心を守るためにどうしても必要な防衛策なのだと、心理カウンセラーとして僕は考えています。

あなたはきっと、これまでの人生の中で、大切なものを突然失ったり、信じていた人に傷つけられたりした経験があるのかもしれません。

あるいは、相手のちょっとした表情の変化や声のトーンから「嫌われてしまったかもしれない」というサインを人一倍敏感に察知してしまうからこそ、先回りして自分を守る準備をしてしまうのですよね。

路頭に迷ってボロボロになる自分を想像することは、とても苦しくて切ない作業です。

それでも、あらかじめ最悪のシナリオを用意しておくことで「これだけの準備があれば、もしもの時もなんとか生きていける」と、今の恋愛を続けるための安心感を得ようとしているのだと僕は思います。

それほどまでに、あなたは相手のことを真剣に愛していて、同時に「失うこと」を深く恐れているのですよね。

今がどれだけ順調でも、幸せであればあるほど、それが消えてしまったときの反動が怖くなってしまうのは、とても自然な感情です。

だから、一人で電卓を叩くように引っ越し費用を計算している自分を「なんて冷めた人間なんだろう」とか「相手を信じ切れていないんじゃないか」なんて、どうか責めないでくださいね。

そのシミュレーションは、あなたが今日を安心して生きるために、そして大好きな相手と一緒にい続けるために、心が必死に編み出した健気な知恵なのですから。

ただ、毎日その防波堤を高く積み上げる作業ばかりにエネルギーを使っていると、心がヘトヘトに疲れてしまいますよね。

もしも、脳内の計算が止まらなくなって胸が苦しくなったときは、少しだけ深呼吸をして、今の温かい現実に目を向けてみてください。

「今、この瞬間に二人が笑い合えていること」その事実だけで、十分に素晴らしいのです。

未来の不安を完全に消すことは難しくても、その不安を抱えたまま、今ある幸せをほんの少しずつ味わっていくことはきっとできます。

あなたがその繊細な心で、いつか防波堤を少しだけ低くして、目の前の幸せに身を委ねられる日が来ることを、僕はいつも応援しています。


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