「あいつ、本当に良い奴だよな」
大切な人が、自分以外の友達を褒めているのを聞いた瞬間、心臓がキュッと締め付けられるような、言いようのないモヤモヤを感じたことはありませんか?
それは、ただの嫉妬という言葉では片付けられない、もっと深くて切実な「私だけを見てほしい」という叫びなのかもしれません。
心理カウンセラーとして、僕は、その苦しさはあなたがそれだけ相手のことを大切に想い、心を尽くしてきたからこそ生まれるものだと考えています。
繊細な気質を持つあなたは、普段から相手の表情や声のトーンを敏感に察知して、相手が何を求めているのか、どうすれば喜んでくれるのかを一生懸命に考えて行動しているはずです。
それだけエネルギーを注いでいるからこそ、「私が一番の理解者でありたい」と願うのは、とても自然な感情なんですよね。
でも、相手が他の誰かを「良い奴だ」と評価したとき、あなたはまるで「自分への評価」がその友達に負けてしまったような、あるいは自分が築いてきた「一番の居場所」を奪われてしまったような感覚に陥ってしまうのかもしれません。
「私の方があなたのことを分かっているのに」「私の方がもっと尽くしているのに」という独占欲が暴走して、そんな風に思ってしまう自分を、また後で責めてしまって、さらに苦しくなる。
心理カウンセラーとして、僕は、その独占欲の正体は、あなたの内側にある「見捨てられ不安」や「自信のなさ」が、優しさの仮面をかぶって現れたものだと思っています。
あなたはこれまで、誰かの役に立つことで、あるいは誰かの理解者になることで、自分の価値を証明しようと頑張ってきたのではないでしょうか。
だからこそ、そのポジションが脅かされると感じると、自分の存在価値そのものが揺らいでしまうような恐怖を感じてしまうのです。
嫉妬の炎がメラメラと燃え上がったとき、まずはそんな自分を「あぁ、私は今、それだけあの人のことが大好きなんだな」「自分の居場所を守りたくて必死なんだな」と、丸ごと受け入れてあげてほしいのです。
友達を褒める相手の言葉は、決してあなたの価値を下げているわけではありません。
相手にとって、その友達は「特定の分野での良い友人」かもしれませんが、あなたという存在は、日々の小さな変化に気づき、寄り添ってくれる、替えのきかない唯一無二の存在です。
心理カウンセラーとして、僕は、愛情や信頼は「椅子取りゲーム」ではないと考えています。
誰かを褒めたからといって、あなたへの愛が減るわけではないし、誰かと仲良くしたからといって、あなたの席がなくなるわけでもありません。
あなたはあなたのままで、もう十分に相手にとって大切な存在であり、その努力はちゃんと伝わっています。
もしもまた嫉妬の波がやってきたら、深呼吸をして、「私は私、あの子はあの子」と心の中で唱えてみてください。
そして、外側に向いているその鋭いアンテナを、少しだけ自分の内側に向けて、「今日も頑張ったね、私」と、あなた自身を一番に理解してあげる時間を取ってあげてくださいね。
あなたが自分を一番に愛せるようになったとき、不思議と相手の人間関係も、穏やかな気持ちで見守れるようになっていくはずです。