大好きな人とのデート中、ふと訪れる「沈黙」の瞬間。
あの独特の空気感に耐えられなくなって、つい聞かれてもいないニュースの話や、自分でもどうでもいいと思うような知識を早口でまくし立ててしまうこと、ありませんか?
家に帰ってから一人で「あんな話、誰が興味あるんだよ…」と頭を抱えてのたうち回るような、あの苦しい反省会。
「もっと可愛い自分でいたかったのに」「どうしてあんなに必死に喋っちゃったんだろう」と、自分を責めてしまうその気持ち、痛いほどよくわかります。
心理カウンセラーとして、僕は、その「喋りすぎ」の正体は、あなたのサービス精神と優しさそのものだと考えています。
繊細な気質を持つあなたは、相手が今どんな気持ちでいるのか、退屈していないか、気まずい思いをしていないかを、瞬時に察知してしまうんですよね。
だからこそ、その沈黙を「自分がなんとかしなきゃ!」と、たった一人で背負い込んでしまっただけなんです。
沈黙を埋めるために必死だったあの時間は、あなたが相手を大切に思い、楽しませようと一生懸命に手を尽くした証拠なんですよ。
でも、後で自分を責めてしまうのは、本当はもっと「ありのままの自分」で、穏やかな時間を共有したかったからではないでしょうか。
実は、デート中の沈黙というのは、決して悪いものではありません。
沈黙が流れている時間は、二人が同じ空間でリラックスし、言葉を超えたところで繋がろうとしている、とても贅沢な時間でもあるんです。
あなたが必死に話題を探しているとき、お相手の方は意外と「落ち着くな」とか「今日の服、似合ってるな」なんて、静かな時間を楽しんでいることも多いものですよ。
もしまた、あの沈黙の波がやってきたら、「あ、今、私は相手を気遣おうとしているんだな」と、まずは自分を認めてあげてください。
そして、無理にニュースの知識を披露する代わりに、今感じていることをそのまま口にしてみるのも一つの方法です。
「なんだか、静かで落ち着くね」とか「このお店の雰囲気、好きだな」といった、心のつぶやきのような言葉でいいんです。
大切なのは、相手をエンターテインメントで楽しませることではなく、あなた自身がその場を心地よく感じることだと僕は思います。
あなたがリラックスして、ふっと肩の力を抜いたとき、お相手も同じようにホッとして、もっと深い心の交流が始まるはずです。
一人反省会をしてしまうほど、あなたは誠実に人を愛せる素晴らしい女性です。
これからは、沈黙という時間を「埋めるべき隙間」ではなく、「二人で分かち合う静寂」として、少しずつ受け入れていけたらいいですね。
空回ってしまった自分も、必死だった自分も、全部ひっくるめて「一生懸命で愛おしいな」って、明日の朝には自分を許してあげてください。
あなたは、ただそこにいて微笑んでいるだけで、十分に魅力的なのですから。