「あの人は時間にルーズだし」「どうせ嘘をつくところがあるし」
そんなふうに、相手の短所を必死に書き出しては、自分の心に言い聞かせている。
そんな夜を過ごしたことはありませんか?
独り占めできない寂しさや、届かない想いに胸が締め付けられるとき、僕たち繊細さんは、自分を守るために「相手を諦める理由」を探し始めてしまうんですよね。
執着を薄めて、これ以上傷つかないように、あえて相手の悪いところを見つけて嫌いになろうとする。
それは、あなたが自分自身を守ろうとして必死に出した、精一杯の防衛本能なのだと僕は思います。
でも、不思議ですよね。
「あんなにだらしないんだから」「あんなに自分勝手なんだから」と思えば思うほど、なぜかその「弱さ」や「不完全さ」が、たまらなく愛おしく見えてきてしまう。
「私がいないとダメなんじゃないか」「この人のこの欠点は、きっと寂しさの裏返しなんだ」
そうやって、相手の短所さえも、あなたが持つ深い共感力という光で包み込んでしまうんです。
結局、嫌いになろうとする作戦は失敗に終わって、前よりもずっと相手のことが愛おしくなってしまう。
そんな自分を「なんて意志が弱いんだろう」とか「また同じことを繰り返している」なんて責めないでくださいね。
それは、あなたが人の表面的な完璧さではなく、その奥にある「人間くささ」や「脆さ」を愛せる、とても美しい心を持っている証拠ですから。
繊細さん(HSPさん)であるあなたは、相手のダメな部分を見たときに、その背景にある痛みや孤独まで無意識に感じ取ってしまうのでしょう。
だからこそ、突き放すことができずに、かえって手を差し伸べたくなってしまう。
「嫌いになれない」のは、あなたがそれだけ深く、そして優しく人を愛せる人だからです。
無理に嫌いになろうとしなくていいんですよ。
今はただ、「ああ、私は今日もあの人の弱さを愛してしまったな」と、自分の心の動きをそっと認めてあげてください。
必死に諦めようともがくほど、あなたの恋は純粋で、一生懸命なもの。
その優しさを、まずは自分自身に向けてあげてほしいと、僕は心から願っています。
あなたの心が少しでも軽くなり、穏やかな眠りにつけるよう、いつも応援しています。
心理カウンセラーとして、これからもあなたの隣で寄り添わせてくださいね。