ふとした瞬間に、自分でも制御できないほど大きなテーマに意識が向いてしまうことはありませんか?
たとえば「死」という終わりについて、あるいは「宇宙の終わり」という、気が遠くなるほど遠く、けれど確実に存在する虚無について。
一度考え始めると、まるで足元がふっと消えて、暗くて深い穴の中にどこまでも吸い込まれていくような……そんな言いようのない恐怖に襲われることがありますよね。
一方で、その底知れない暗闇の先に何があるのかを知りたいという、止められないほどの好奇心が湧き上がってくる。
この、恐怖と好奇心が混ざり合った独特の感覚は、多くの「繊細さん(HSPさん)」が、その深い感受性ゆえに抱えやすい心の旅路なのかもしれません。
僕は心理カウンセラーとして、これまで多くの繊細な方々、そして誰にも言えない苦しみを抱えた女性たちの心に寄り添ってきました。
その中で気づいたのは、こうした「深淵」を見つめてしまう時間は、決してあなたが「おかしい」からでも「暗い性格」だからでもないということです。
むしろ、それだけこの世界の不思議や、命の尊さに対して誠実に向き合おうとしている、あなたの心の美しさの裏返しでもあるのです。
「死」や「終わり」を考えるとき、僕たちは今の自分の存在が、あまりにちっぽけで、儚いものに感じてしまいます。
でもね、少しだけ視点を変えてみてください。
宇宙がどれほど広大で、いつか終わりを迎えるものだとしても、今この瞬間にあなたが感じている「温かいお茶の美味しさ」や「窓から入る心地よい風」は、紛れもない真実です。
大きな「無」を前にしたとき、僕たちは「今、ここに生きている」という奇跡を、誰よりも鋭く、鮮やかに感じ取ることができる性質を持っているのです。
もしも考えすぎて苦しくなったら、まずはゆっくりと深呼吸をして、自分の体の感覚に戻ってきてくださいね。
深淵を覗き込みすぎて心が冷えてしまったときは、温かいタオルを首元に当てたり、好きな香りを嗅いだりして、あなたの「今」を優しく包んであげましょう。
あなたは一人ではありません。
その深い思考の海を泳ぐとき、暗闇を照らす小さな灯台のような存在でありたいと、僕は願っています。
あなたの繊細さは、あなたを守るための強さでもあります。
無理に答えを出そうとしなくて大丈夫。
その不思議な好奇心と一緒に、ゆったりと、自分のペースで歩んでいきましょうね。