結婚生活27

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危機を感じた私は、知人の家にお邪魔した。

その子は私と同い年だが、もう離婚していて、子供も二人いた。
心強かった。

ここならバレることはない。

なぜなら、その知人のことを旦那は知らないからだ。

結婚式のときに「友人代表」のスピーチをしてくれたのだが、私の知人・友人に関して一切興味も挨拶もなかったくらいだ。

私は、その知人の家にお邪魔をして子供たちを遊ばせ、私たちは、昔のことなどを話したりして過ごした。
泊めてもらう、といっても所持金などなかったため、申し訳なさでいっぱいだった。
逃げてきた理由も簡単に話した。

「離婚したら?」
といってくれたが、それができたらこうにはなっていない。

その子の父親はその子が中学卒業してから、焼身自殺をしてしまった。

母親は県外でその子の兄弟を住んでいるらしい。

その日は夜遠し、いろいろな話をして盛り上がった。
久しぶりだった。

友達なんじゃないかと錯覚するくらい…。

翌朝、その子は仕事にいった。

その間にいろんなことを考えた。

このままここに居れるわけではない、何か考えなければ!
どうしたらいいんだ!

けれど資金もない、保証人がいるわけでもないからアパートも借りれない…

どうしようどうしよう…。

私の子供たちは無邪気に遊んでいた。
そう、私の嫁いだ先の家には
「子供のおもちゃ」というものが存在しなかった。

私の金銭的にも大きなおもちゃは買ってあげれなかった…。

子供に与えるおもちゃは全てお義母さん・お義父さんの気に入ったものばかりで子供が本当に欲しいものの意見など通らなかった。

まして、住んでいるところも考え方も古すぎていた。

保育園ではある程度のものはあったかもしれないが、家ではなにもなかった
子供たちは楽しそうだった。

こういう風に育てたかった…。

私は羨ましく感じていた。

どうすればこんな生活ができるんだろう…。

離婚すれば手に入るようなことも
今の私にはそれすらできない。

戻るしかないのか…。

いくら考えても答えはでなかった…

夕方、知人が帰ってきた。

知人は私に言った
「いつまでも置いておけないから夜ごはん食べたら帰って」
と。

私は「うん、ごめんね、ありがとう」
としか返せなかった。

夜ごはんはオムライスを作ってくれた。

オムライスなんて何年も食べていない。

あの家では
「煮物」「焼き魚」「揚げ物」
という、全く子供が喜ばないような食べ物しか出てこなかったらだ。

私が作ろうものならあからさまに嫌な顔をされたものだ。

そうしてご飯をごちそうになり、食器を洗って身支度をし、お礼を言って
その家を出た。

さて…
どこにいこう…。

子供たちは車ではしゃいでいる。

知人の家から近い公園に車を止めた。

このまま死んでしまおうか

結局どこにも逃げるとこなどない
お金もない
頼れるところもない
私は自分の子供すら守れない。

帰り際、すこし分けてくれたおむつを交換しながら
途方に暮れていた。

何時間経っただろうか…。

もう当に夜は更けていた。

ガソリンもあまり入っていない。

携帯電話は知人の家で充電してもらった。

けれど連絡できるような知り合いはいなかった。

悩んでいるうちに
コンコン…
と窓を叩く音がした。

ハッと音のしたほうを見ると…

はぁ…

旦那だった。

また捕まった…。

けれど私一人ではなにもできないことが証明された瞬間でもあった。

旦那は前のように怒鳴ることもせず
「帰るぞ」
とだけいった。

なにか旦那も考えたんだろうか、
そう思った。

そして家に帰り、私は子供を車から降ろして無言で家に入った。

さすがに夜中だということもあり姑たちは寝ているようだった。

子供たちを着替えさせ寝せた。

旦那は反省したのかな、何か考えたのかな、
と思ったが
「めんどくさいことさせんなよ」
とだけ言って寝てしまった。

あぁ、そっか、
私は「体裁」のために連れ戻されたのか。

そこには周りが思うような
「愛情」などは存在しなかった。

翌朝、どんな顔をして居間にいけばいいのか、
とも思ったが

これって、私が悪いの?
なぜか私が悪くなっているような雰囲気になっていた。

姑たちは、特別なにも言ってはこなかったが
何か言いたそうにはしていた。
多分、お姉さんに止められているんだろうな、ということは一目でわかった。

お姉さんも嫁の立場だ。

少しはわかってくれている、と思った。

しばらくしてから、お姉さんが私に
「うちに泊まりにくる?」
と言ってきた。

その時は、「あ、気にしてくれてんだなぁ」
と、ありがたい気持ちになった。

お姉さんの家には、私とあまり変わらない娘たちがいる。

私に懐いてくれていた。

けれどお姉さんに相談することはできなかった…

結婚式のことがあったから。

このお姉さんもどうせ旦那の味方…

話をしたのは結局、自分の苦労話だった。

「あんたは恵まれてる」
結果、そう言いたかっただけだった。

恵まれてる?

恵まれているというのは何をもって勝手に恵まれているというのだろうか

結婚式を挙げてもらったから?
車を買ってもらったから?
家に住ませてもらったから?
歯のない私を嫁にもらってあげたから?
親のない私をもらってあげたから?

だから私には
「意見」も「感情」も「人権」もないと?

そういうことなんだ

私は、そういう風にしか受け取れなかった。

翌朝、朝食を食べ、家に戻った。

なにも変わらない
借金だけと女を作る旦那の家に…
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