うつ病の人の心は、ヒビが入っているけどなんとか形を保っている薄いグラスのようなもの。
ちょっとした衝撃でバラバラになってしまいます。
この場合の「衝撃」とは、
人からの言葉。
人とのコミュニケーションで疲れ果てた結果うつ病になってしまった場合は特にです。
ではどんなスタンスで声を掛ければいいでしょうか。
私からのご提案は、
辛さの吐き出し方、気持ちの整理の仕方、自分の疲れをいやす方法、不満を満足させる方法。
セルフケア対策に取り組む時間です。
今後うつ病の人が回復傾向に入り、復職やリハビリを行うようになれば、自分対策を考える時間は取りづらくなります。
最後の「実行」段階で、やっと周囲の目に「変化」「行動」として映ります。
その前段階で「もういい? まだ?」とツッコミを入れてしまうと、また一からやり直しになります。
逆戻ってしまった分、更に時間がかかります。
ですので、
「うつ病の人のペース」を見守りながら、じっと待つことをお薦めします。
うつ病は、治療薬すら効き目が出始めるまで半月ほどかかります。
そして薬で治る病気ではありません。
長期戦ですから、慌てないことが大事です。
うつ病本人が結果を焦って慌てるケースも多いです。
時間がかかるものだということ、何かあれば必ず主治医かカウンセラーに相談することを覚えておきましょう。