テクノロジー「大ピラミッドと古代の英知」

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エジプトのギザの大ピラミッドは「クフ王の
大ピラミッド」と呼ばれる巨大な建物です

これは古代世界の七不思議の中で今でも残る
唯一の建造物です

作られてから約4600年も経ってるのに今でも
大きく崩れずに立ってます

その間に砂漠の強い風や昼夜の激しい温度差
地震や外側の石が失われる事などたくさんの
ダメージを受けてきました

それなのに風化もせずただの石の山にならず
正確に積み上げられた巨大建築として今でも
残ってます

そこで今回研究者は何故こんなに長持ちして
今でも残り続けられるのかを調べました

エジプトにある国立天文学地球物理研究所は
地震学や地盤工学の分野から大ピラミッドを
調査しました

建物が地震で壊れる大きな理由の1つに共振
と言う現象があります

これは地面で揺れるリズムと建物の揺れ易い
リズムが同調し始めると揺れが徐々に大きく
なる現象です

ブランコで例るとブランコはタイミングよく
押すと大きく揺れます

小さい力でもリズム合せそれが何度も続くと
揺れが増えてしまうのです

建物でも同じ事が起きてピラミッドは地面と
揺れ方が違ったのです


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なので研究者はピラミッド内部や周辺の地面
37か所に機械を設置し超小さな振動の測定を
行いました

地球には常に車の振動や風や海の波や地殻の
小さな動き等による僅かな揺れがあります

これを環境振動と呼びこの方法なら文化財を
壊さずに調べられます

調査すると周辺の地面は0.6Hzで揺れやすく
ピラミッドは約2.0〜2.6Hzで揺れやすい事が
判明しました

つまり地面とピラミッドの揺れやすいリズム
これがかなり違ってたのです

その結果地震の力が地面からピラミッドへと
伝わり難くなります

なので揺れが増幅され難く実際にギザ周辺で
1847年に震度6.8とか1992年に震度5.8と言う
大きな地震が起きそれでも大きく崩れず全く
損傷が見られませんでした

この事から研究者は揺れ方の違いが関係して
無事だったと考えてます

更に地盤も硬い石灰岩の地盤の上に作られて
地面自体も安定してたのです

大ピラミッドは地震に強くなりやすい特徴が
あります

その特徴とは
「土台が広いので倒れにくい」
「重心が低く安定する」
「高い場所程軽くなるので揺れにくい」
「 左右対称でバランスが良くねじれに強い」
等があります

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現代の高層ビルはしならせて揺れさせて力を
逃がす設計が多いです

しかしピラミッドは違って重くて低くて広い
巨大な石の塊という安定型の構造でした

研究で特に注目されたのが「重量軽減の間」
という空間です

これは王の間の真上にあるいくつもの空洞で
今まで天井が潰されない様に重さを分散する
空間だと考えられていました

でも今回の研究では振動を弱める働きもある
可能性が見つかりました

普通は高い場所ほど揺れが大きくなる傾向が
ありますが重量軽減の間は下の王の間よりも
揺れが小さかったのです

この空間が力の流れ振動の伝わりを変えてた
可能性があります

例えるならクッションや衝撃を逃がす空間の
役割です

研究者は現代の地震工学を理解してたと迄は
言えないと慎重です

つまり周波数や共振などを理論で理解してた
証拠はありません

古代エジプト人は建物が崩れると設計を直し
何世代も失敗と改善を繰り返し多くの経験を
積み重ねていったのです

古代の建築家達はどの角度が崩れにくいかや
どんな地盤が安定するか重さをどう逃がすか
等を経験から知ってたのでしょう

大ピラミッドは王の権力を示す墓だけでなく
長い試行錯誤で完成した超巨大建築でもあり
現代の建築技術にも通じる技だったのです


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