「煙巻くBBQ」
記事
小説
【清流の川遊び】
6歳のとき氷川と言う所に親戚一同と
車でBBQをしに行き車中で吐き気がし
到着までなんとか気合で我慢して
現地で少し休み川で泳ぐ事が出来た
ヾ(*´∀`*)ノ
川は夏なのに冬の水の様に冷たくて
流れも速いし奥の方は黒くなってて
いかにも深い感じがするから
行くのがとても怖かった
しかし手前の深さ数十センチの
浅い所でも寝ころべば川の流れが速く
体が地面から浮いてくれてフワフワし
もうそれだけで楽しむ事が出来る
俺はこんな川の入り方をして楽しみ
この時3歳だった弟のヨッチも父親と
ウキ輪をつけた状態で浅瀬で遊んでて
プカプカ浮いて気持ちよさそうだった
そうしてると母親に「肉焼けたよ!」
と呼ばれたので行ってみると調理場が
ここで借りたレンガで囲いを作り
その中に木炭を入れたコンロだった
この上に大きな網を乗せ焼いたようで
一面に煙が立ち込めてて周りが見えず
しかも物凄く熱い熱風が吹いてきて
コンロの近くじゃとても食べられない
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
なので俺はコンロからくる熱風を
避けるために川の側で食べる事にし
移動すると俺の方向に向けて煙が来て
ゲホゲホしてしまい食べにくかった
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【煙の引力】
仕方ないのでそこから移動すると
また俺の方に煙が向かってきて
煙臭いから移動するとまた俺の方に
煙がモクモク移動してきた
そしてまた移動するとまた煙が来て
いくら移動しても何故か俺の行く方に
煙が来てしまいキリがないから
もう我慢して煙に巻かれて食べた
俺はしばらくすれば煙が方向を変えて
別の人の方に行くと思い待ってたら
全然煙が移動せず更に煙が多くなり
更に他の人の場所からも煙が来る!
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ
母親達の方を見ると全然煙がなくて
あそこなら煙が来ないんだと思い
俺が母親のいる場所に移動すると
またしても煙が俺の方に来た!
すると母親達はまた肉を焼きに
コンロの方に行ったが煙の方向は
相変わらず俺の方に集中してて
全然方向を変えてくれなかった
仕方ないので俺はもう諦めて
そのまま煙に巻かれながら食べ
おかわりを貰いに行くと煙も一緒に
俺についてきてしまう
そんな中ふとコンロを見ると母親が
魚を取り出して焼こうとしてて俺は
魚類を焼くと凄く煙が出る事を
知ってたからヤバい!と感じた
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【他人の不幸】
案の定は親が魚を焼き始めると
凄い勢いで煙がモクモク出始めて
しかもその煙が全部俺の方に来るから
俺はたまらずそこから逃げた
そして俺は魚の煙に巻かれるのが嫌で
立ったまま肉を食べて煙が来たら
急いで煙と違う方向に移動して回避し
常に移動しながら食べ続けた
すると煙は他人のBBQ場の方に向かい
そこにも煙に好かれる人がいたらしく
その人が移動しても煙が追いかけて
俺と同じ不幸を味わってる
(ΦωΦ)フフフ…
俺はその光景を高みの見物しながら
大好きなソーセージを優雅に食べ
必死に煙から逃げてる人を見てると
それが面白くて笑ってしまった
その後またおかわりを貰いに
母親の所に行くと親戚の大人達が
ビールを飲んで大はしゃぎしてて
焼けてるのがおつまみばかりだった
ショボ──(´・ω・`)──ン
仕方ないので俺は自分で肉を焼いて
大好きなソーセージも焼いてると
ヨッチが俺の所に来て俺の分の
ソーセージと肉を全部クレと言う
しょうがなく全部ヨッチにあげて
俺はまた自分の分を新たに焼いてる時
酒盛りで完全に酔ってる大人達を見て
家でしてる事と変わらないなと感じた