「幸せマロン」

記事
小説

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【恐怖の注射】





4歳の時
三郷団地の子供向けに
予防接種が行われ
生れて初めて注射を打った。

この時打った注射は
インフルエンザの予防接種。

注射をした場所は
近くの公民館で行われた。

俺は
テレビで注射という物を見て
凄くとがった針を刺す事を
事前情報で知っていた。

当然俺は
テレビで見た時注射が怖くて
凄く恐怖してしまった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ

しかし母親は
インフルエンザワクチンの
無料接種が行われるとの事で
なんとしても接種させたいらしい。

このとき俺は
凄く泣きわめいて
出かける事に抵抗してしまった。
ヾ(≧Д≦)ノヤダヤダ


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【待ち時間】





抵抗しまくってる俺に母親が
「注射終わったら喫茶店フレンドで
マロンパフェ食べに行こう!」
そう言って釣ってきた。

でも俺は
あの尖った注射針が
撃ち込まれる恐怖の方が高すぎて
パフェどころじゃない。

こんな感じで駄々をこねてたら
とうとうおんぶされてしまい
強制的に連れていかれてしまった。
ヤダ((ヾ(*>_<*)ノ))ヤダ

公民館は
歩いて5分位の所にあった。

到着すると
大行列が出来てて
ずっと待つ事が確定して
嫌になってしまう。

俺は
結局待ち時間中退屈過ぎて
おんぶされたまま寝てしまった。
( ´-`)スヤスヤ

そしてしばらくすると
順番が近づき
母親に起こされた。


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【処刑台】





目が覚めた俺は
注射を打ってる先生と
注射を打たれてる子供が見えた。

その注射を打たれた子供は
物凄く大泣きして帰ってく。
。゚(゚´Д`゚)゚。ウワァ─ン

それを見た俺は
凄く怖くなってしまい
「もう殺される!」と感じた!

しかし
無情にも順番が回て来て
先生が処刑道具の注射針を
無表情で手に取った!

それを見た俺は
ここでまた大泣きしてしまい
かなり暴れてしまった。
ゥワァ──ヽ(゚`Д´゚)ノ──ァァン!!

すると先生が
「すぐ終わるから
一瞬だけじっとしてて~」
そう言ってきた。

更に母親が
「じっとして無いと注射の針が
心臓に刺さっちゃうよ!」と
脅かしてくる。


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【急所に注射】





この時の俺は
鉄腕アトムと言うアニメで
心臓が人間の急所と知ってた。

なので
覚悟を決めて暴れるのをやめ
目をつぶって注射を打つ事にした。

すると
最初チクっという痛みがした後
針が刺さってる感じがしてきた!
ギャー!ε=ε=(*ノ>Д<)ノ

俺は
もうこの状況が処刑されてる気分で
逃げ出したい気持ちになってしまう。

でもその後
スグに注射が終わって
母親に泣きながら抱き付いた。

俺は
この時の恐怖が今も忘れられなくて
注射が怖くてしょうがない。

俺は
この処刑から生き延び
腰が抜けた様にホッとしてしまった。
( ´Д`)=3 フゥ


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【マロンパフェ】





公民館から帰る時
腕にハンコを押してる子供が見えた。
( ´・ω・)オヤオヤ?

そのハンコの事を母親に聞いてみると
「注射打てない子用の
BCGと言うハンコだよ~」と
教えてくれた。

でも母親に
「今日注射打った子は
ハンコになる事ないよ」
そう言われてガッカリしてしまった。

俺は
「絶対ハンコの方が痛くなくて
あっちの方が良いに決まってる!」
そう感じてズルい!と思った。

そして俺は
約束のパフェを母親にねだって
「喫茶店フレンド」に向かった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

ここで俺は
毎回大好物のマロンパフェを注文し
母親に食べさせてもらう。
ヾ(*´∀`*)ノ

凄く甘いマロンパフェは
ほっぺがとろける様な
ファンタジーの味がして
気が済むまで食べられご満悦になった。

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