ココナラ活用塾vol.40【手数料が高いのが不満だという方必見!あなたの値付けは適正価格?】

記事
学び
こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

突然ですが……ココナラの手数料、高いと思いますか?

2021年4月に手数料の変更があり、出品者の手数料は一律22%となりました。
それまでは"~27.5%"だったので、かなり下がったのですが、他のクラウドソーシングサービスと比べると高めです。

1,000円のサービスを売れば、儲けは780円。10,000円なら7,800円。
2割を超えると少し高いような印象になるのは否めないですね。

ただ、ココナラの手数料については色々と使い道があるため、これを「高い!!」として文句ばかり言うのはちょっと違うかなぁ……というのが私の個人的な考えです。
手数料についての考え方については過去にブログ記事を書いているので、コチラをご覧ください。

今回は、ココナラの手数料が高いことについて、ではなく、適正な値付けについて、考えていこうと思います。

アイキャッチ画像にもありますが「なぜ業者に注文すると高値になるのか、そして個人に注文すると安値になるのか」という点についても触れつつ、適正価格とは何か、どうやってつけたら良いのか、考えていきましょう。

<業者に注文すると高値になる理由>

ホームページ制作、ロゴデザイン、DTPデザイン、ライティング、写真撮影、翻訳、プログラミングなど、ココナラでも多数出品されているサービスは、いわゆる「業者」に注文することもできます。

私は以前ホームページ制作会社で営業事務の仕事をしていました。
営業事務なので、Webデザインやコーディング、システム構築などは一切できず、サイト構成の分析や見積もり作成、提案書の作成などの事務的なお仕事を担当していました。
(人手不足で途中でWebマーケティング部に異動になったのですが……苦笑)

ホームページを作るのってお金かかるんですよね……
CMS(自分でいじれるページ)やらレスポンシブ(デスクトップやスマホの表示を自動で調整する機能)やら多言語ページやらをつけて、ページ数もボリューミーに仕上げたガチなホームページは100~300万円になることも……

車1台買えるんか!?
と思って衝撃的でした。

しかし、この金額も決して異常なボッタクリ金額というわけではなく、それだけ多くの「人」が動いているんですよね。

そう、業者に注文した時に高値になる最大の理由は「人件費」です。
私のお給料も、この100~300万円の中に含まれているんです。
Webデザインもコーディングもシステム構築もできない(=実際のホームページ制作には一切関わらない)事務職員のお給料が加算されているわけです。

他にも、写真を撮るカメラマンさんへの依頼費用、翻訳費用(外注になるので高い)、社内の制作陣、営業さんなど、関わった多くの人達に支払われるお金が、この100~300万の中に入っています。

しかも、多くの業者が「見積もり」でお金を取ることがないため、問い合わせ対応や見積もり対応の段階では一切利益が発生しません。
無事受注となれば良いのですが、そうならない案件も必ず出てきます。
この「ポシャった案件」に使った営業や営業事務の時間や手間の分も、100~300万円に含まれているのです。

そりゃあ高くなるわけです。

<個人に注文すると安くなる理由>

個人に直接注文すると安くなる理由は、言わずもがな「圧倒的に人件費が少ない」からです。

いわゆる「仲介手数料」的なものが不要で、実際に作業する人にのみ報酬を支払えば良いため、業者と比べて格安で注文できます。
要するに、上のホームページ制作会社で言えば、営業や営業事務に支払う人件費が浮き、Webデザイナーやコーダー、システムエンジニアに直接対価を支払うだけで良いのです。

必要な写真はカメラマンに直接注文すれば、仲介手数料はかかりません。翻訳も同じです。

当たり前のことですが、このような理由で個人注文は安値になります。

<個人注文の適正価格とは?>

個人で「受注する側」が見落としがちな落とし穴があります。

「営業や営業事務に対する人件費が発生しない」と述べましたが、発注者との窓口になる人物が作業する人物本人になるため、Webデザイナー自身が営業や営業事務の役割を担わなければなりません。

この手間の分を請求していない人が、フリーランス(特にココナラなどのクラウドソーシングで受注している人)にはあまりにも多いのです。

純粋に「作業費用」だけをベースに料金を算出すると、結果的に「割に合わない」金額となります。

では、個人注文の適正価格はどのように算出したら良いのでしょうか。

3つのポイントで見ていきましょう。

[ポイント1:”全て”の仕事にかかる費用を算出する]

問い合わせ対応・見積もり算出・打ち合わせ・実務・アフターフォロー

これら全ての流れに対してかかる時間・手間を計算して、金額を考えます。

業者では分業でやっていて一人ひとりにかかっていた人件費を、個人の一人分として算出することになるため、総額は業者よりも安くなりますが、受注者にはきちんと「相応の金額」が入ってくる金額を請求すべきです。

[ポイント2:手数料は予め引いておく]

ココナラであれば、22%の手数料は最初から引いて計算します。

1,000円稼ぎたければ1,500円、10,000円稼ぎたければ13,500円といった具合で値段をつけるようにしましょう。

[ポイント3:税金や社会保険料も考えて]

フリーランスの場合、所得税、住民税、国保税、年金など、様々な税金や社会保険料を個人でまとめて支払わなければなりません。

会社員などは天引きされて、自動的に「手取り分」のみが振り込まれますが、個人事業主は自分で後からまとめて支払うため、相当な金額がマイナスになります。
一般的に税金や社会保険料は所得の3割程度と言われています。
(所得額によりますが……)

そうなると、例えばココナラで10,000円で販売したサービスは、手数料22%が引かれて7,800円となり、そこから更に税金・社会保険料が引かれて約5,500円程度になってしまいます。

フリーランスとしては、「手取りでいくら稼ぎたいのか」よく考えて値段をつけるべき、と言えるでしょう。

<個人的に辿り着いた”ほぼ倍額”の価格設定>

ココナラの手数料が22%、そして税金・社会保険料が約3割……
となると、単純な話、純粋に「手取り」として手元に残るお金は販売額の約半分……

個人的にはシンプルに考えて、ココナラでの販売額は、自分が稼ぎたい金額の「ほぼ倍額」に設定するのが良いという結論に至りました。

見込み購入者から問い合わせや見積もり依頼が届いたところからトークルームを閉じて評価するところまで、総合的にかかる時間や手間から目安となる金額を算出し、その「倍」の金額に価格設定する、これが私にとっての「適正価格」です。

<お客様の満足度が価格に見合うようなサービスを提供する>

個人的に辿り着いた「稼ぎたい金額のほぼ倍額」という値付けは、かなりの覚悟が必要です。

サービスは必然的に高額になります。
それでも、お客様に満足いただかなくてはなりません。

「この値段じゃ高すぎる」と思わせてはならないのです。
「価格に見合ったサービス!満足!!」いや、むしろ「お値段以上のサービス!大満足!!!」と思っていただけるようなサービスを提供しなければ、ココナラで受注し続けることはできません。

倍の金額をつけても満足してもらえるサービスを提供するためには、サービスの価値、自分のスキルの価値を上げなければなりません。
そのための自己研鑽、努力を怠ることなく、日々研究とスキルアップに努めること、これが出品者として成功するためには必要不可欠です。

お客様にご満足いただき、かつ、自分自身も満足に稼げるようなサービスの在り方を、是非考えてみてください。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「ココナラ活用塾」では、皆さんの「これってどうしてる?」や「こんなところで苦労しているんだけど…」といったお困りごとを少しでも解消できるよう、隔週ペースでお役立ち情報を発信しています。

もし、何か知りたいことや聞いてみたいことがありましたら、お気軽にDMでリクエストをお送りください。全てにお応えできるわけではありませんが、記事にできそうなテーマがあれば、記事化いたします。

また、ココナラのノウハウをまとめた200ページ超えのPDF販売サービスも出品していますので、ココナラで成功したい!稼ぎたい!サービスを売りたい!という方は是非ご覧ください。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す