会社では教えてくれない営業術 41 営業こんな質問していませんか?

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ビジネス・マーケティング
こんにちは
Office M & R
営業トレーナー&アンガーマネジメントコンサルタントの坂山一哉です。

さて今回は、「営業にて、こんな質問をしていませんか?」と題しました。
自分が上長になってからのメンバーの方の質問に疑問を持ったあることです。

製薬会社の営業していると、当然お薬の効果とそして副作用は本当に気になります。
ある日、メンバーとの同行の時でした。
いつも薬を使ってくれている先生のところへ訪問です。
その日の訪問目的の内容もほぼ伝え、そして最後にこう言いました。
「先生、今のところ問題はないですか?」と。
先生は、「特にないな!」でした。

うん??なんか変?
車に戻って「なんであんな風に聞いたん?問題あったら使ってもくれないでしょ!」というと、
「最後には話すネタもないし、副作用とかどうかな?っていう意味も入っているんですよ。」って。
であれば、副作用は出ていませんか?って聞くのではと、私は違和感が消えませんでした。

また別の日、違うメンバーと同行。
すると、このメンバーも同じように、問題ありませんか?って聞くんです。

あれ?これ流行り?
会社の研修ってこんなん教えていたっけ?ってめっちゃ疑問!!!

で、同じように聞いてみると、やはり最後には話すことがなく、問題はないですよね!と無難に会話を終わらせようとしているとのことでした。

「無難」
今はそういう時代なのか?
何故こんな疑問を持ったかというと、
問題があったら、薬を使ってもらえないだろ。
そもそも問題があれば、速攻で呼び出されているかもよ!って思うのです。

言葉の受け取り方だけかもしれません。
でもどうにもしっくりこない。

そもそも物が売れるのは、顧客の満足度が上がるからであり、
満足しているから使い続けてくれるのでは?

であるならば、私は「今満足されていますか?」って聞くよ!ってメンバーに伝えると、トータルで問題が無いから使ってくれると思います。と話が平行線でした。

そこで別の日に、若い頃からお世話になった先生にこっそり尋ねてみたんです。
すると先生の答えはこうでした。
「今の若い子は、結構問題ありませんか?って聞き方をするよ。
問題ないなら、問題ないと言います。でもそれ以上は何もなし。それ以上は言う必要もなし!」と。
さらに、「最近の子は何をしに来ているのか?自社の言いたいことだけを伝え、満足げに帰っていく。だから、問題ないですよね!ってなってしまんでしょうね!」とも。

この問題。
なかなか解決できませんでした。
でもある時、メンバーに聞いてみたんです。

「君に問題は無いの?」って。
すると、
「えっ!問題ないと思っています。だって薬も使ってくれているし、ちゃんと面会もしてくれているし!」

だったら、君に問題がないか勇気をだして先生に聞いてみようか!と提案しました。

そして次の同行時、聞かせてみたんです。
先生は気を使ってくれたのか、特に君には問題は無いが、もう少しこっちの話も聞いてよ!的な回答が返ってきました。

これどういうことかと言うと、
やはり若い時には伝える営業になりがち。
いや聴く営業になる!これが大事なんです。

それから少しずつではありますが、何か問題はありませんか?から
満足されていますか?はご不審な点などはありませんか?とそのメンバーたちは
語彙を変化させていき、先生との会話も弾むようにもなり、成績も上がっていきました。

自分では正しいと思っていても、相手が何をどう思っているか?って本当に大事ですよね。
日頃何気なく伝えている言葉でも、相手が本当にどう思っているか?
今も自問自答を繰り返しています。
だから人と会える営業が楽しかったのかも!

みなさんの営業がさらに楽しくなりますように。

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