学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑧

学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”⑧

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コラム

簡単な宿題に耐えられない子


ハルトは宿題を出さなかった。

先生は言った。

「難しい問題はできるのに、なぜ簡単な宿題を出さないんですか」

ハルトは黙った。

宿題は、簡単だった。

簡単すぎた。

同じ漢字を十回。

同じ計算を二十問。

分かっていることを、分かっていると証明するために、何度も書く。

ハルトには、それが勉強ではなく、時間の罰に思えた。

母親は言った。

「五分で終わるでしょ」

ハルトは思った。

五分で終わるものに、なぜ心を削られなければいけないのだろう。

ある日、先生が言った。

「では、自分で宿題を作ってきてもいいですよ」

翌日、ハルトは十ページの問題集を持ってきた。

問題、解答、解説、発展課題までついていた。

先生は困った。

「これは宿題ではありません」

ハルトは言った。

「はい。これは勉強です」
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