学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”①

学校で“問題児”と呼ばれる“ギフテッド”①

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コラム

満点を取るたび、学校が嫌いになった子


リョウは、算数のテストでいつも満点を取った。

先生は笑顔で言った。

「すごいね。じゃあ、みんなが終わるまで静かに待っていようね」

リョウは待った。

五分。

十分。

十五分。

待っている間に、頭の中では別の問題が勝手に生まれていた。

「この問題は、もっと短く解ける」

「この式は、図にした方がきれいだ」

「そもそも、なぜこの単元をこんな順番で教えるんだろう」

でも、それを口にすると叱られた。

「今はそういう時間ではありません」

リョウは学んだ。

学校では、分かることより、待てることの方が大切らしい。

ある日、リョウはわざと空欄を作って出した。

先生は驚いた。

「どうしたの? いつもできるのに」

リョウは言った。

「これなら、僕にも直しの時間があります」

先生は黙った。

リョウは初めて、みんなと同じ活動に参加できた気がした。

けれど、その日から、リョウは算数が少し嫌いになった。
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