出世する人材の共通点

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野村證券が支社長まで出世する人材の共通点を調査しました。その結果導き出された答えは『入社して1番最初についた上席が優秀』ということなそうです。もちろん個人の能力もありますからこれが絶対条件とは言いません。しかし最初の上司がどんな人物であるかは若者にとって非常に重要であるとのことです。

シンプルに優秀な上司は出世しますので、その人が部長になれば課長ポストが空きます。後任には自分が育てた人物が推薦されることが多いので組織論的な理由でも、優秀な上司の部下は出世しやすいということは言えるでしょう。しかし重要なことは最初に優秀な上司の下に付けば、その人の仕事に臨むマインドセットを学ぶことができます。一番最初のところで仕事の仕方や人間関係の築き方などをきちんと身に付ければ、そのあとは放っておいても自走できる人材となることができるのです。

反対に、最初の上司がダメな上司だと、そのダメな習慣が身に付いてしまいます。仮に次の上司が優秀であっても、最初に身に付いたダメな習慣を変えることのには大変な時間と労力がかかります。これは教育体制が重要であることを示唆することでもありますが、特に新人教育を誰が行うかが極めて重要であるかということです。

新社会人に対しての教育だけでなく、新しく仲間に加わる人材に対しても同様の考え方で臨む必要は高いでしょう。若者の間には「上司ガチャ」という言葉があるそうです。最初の上司は運次第という意味です。若者から見れば確かにそういう一面はあります。しかし組織から見た時にはガチャにしてはいけません。誰を指導者とするかは組織として相当優先度の高いテーマなのです。だからこそ、トレーナーにはトレーナの教育が必要ということになります。


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