馬謖ですら斬られる(其の四)

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ビジネス・マーケティング
(先週土曜日の続きです)
過去に功績があろうとも、経営に必要な資格やスキルを持っている人であろうとも、あるいは経営者や幹部に関係の近い人であろうとも、ルールや理念を平気で逸脱するような人を野放しにしてはいけません。放置すれば組織のモラルが乱れ、機能が損なわれます。

特に資格やスキルを持っていて、それで経営者の心を鷲掴みにしてしまっている人を斬るのにはだいぶ苦労しました。そういう人が組織で力を持ってしまうと、経営者を後ろ盾に好き放題やり始めることがあります。そうすると「どうせあの人の言うとおりにしなきゃいけないんでしょ?」などと組織の風紀はあっという間にグダグダになります。

経営者に実態を理解させるためには、カルトにハマった人を奪回するのと同じくらいの覚悟を持って臨まなければなりません。そのためにありとあらゆる証拠を集め、それらを突きつけて「このままではダメだ」ということを分からせたら次は本人との協議に移ります。当然激しい抵抗に遭います。経営者の支持の奪い合いにもなります。しかしこちらは証拠を揃えて堀を埋めた状態ですのでガードを解かずに跳ね返しつつ迎撃します。遠慮してジャブを繰り出していると思わぬ反撃を受けかねません。すでに優位なポジションを取っているわけですから、攻撃は上段から一気に斬りつけます。

詳しいことを書くわけにはいかないのでなんの話をしてるのかよく分からないかもしれませんが(笑)、とにかく経営者にとって馬謖でも、組織にとって寄生虫であれば厳しく排除する。そういうことも人事担当者の責務です。

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