KYT①ある日の機能訓練中の風景

記事
ビジネス・マーケティング
ではここで、サービス提供中のイラストを見ながら危険予知トレーニング(KYT)をやってみたいと思います。

<状況>一人が体操担当で集団を相手にし、機能訓練指導員もベッドで施術中で、もう一人がトイレ介助に入っている場合です。

<ポイント>( )内は対応例
・介護職員一人で5人の利用者様を見ています。(施術中の機能訓練指導員がカバーに入る約束事を決めておく)

・左の方の杖が床に倒れています。(椅子に杖スタンドを用意しておく)
・右のボーダーの服の男性がよそ見をして何かが気になっています。(急に立ち上がるリスクを想定しておく)
・ボールが転がってしまった時に利用者様が慌てて取りに行こうとして転倒するかもしれません。(ボールをひも付きのネットに入れ、利用者様の手首にかけておく)
・右下のグレーの服の男性の足が投げ出されていて、誰かの移動時に引っかかるかもしれません。(運動姿勢を正しい座り方に修正していただく)
・トイレ前のマットでつまずく人が居るかもしれません。(マットは取り除く)

二人でフロアを見るため、声かけや連携が必要であり、死角にも注意が必要です。また、同時に認知症の方が立ち歩いた場合など、どう対応すべきか話し合いたいと思います。

①まず、導線確保や転倒しやすい障害物を置かない
②職員同士声かけし合い、注意する
③定期的にトイレ誘導が必要なご利用者様は出来るだけ動きが少ない時間帯に誘導しておく
④体操担当者は注意を惹きつける様な内容の体操に切り替える
⑤死角や危険な場所をあらかじめ把握して話し合っておく
⑥今やっている内容より安全を第一に行動する
⑦転倒しやすい状態のご利用者様の病気や状態を把握する
などなど。まだまだありますが、話し合いたいと思います。
※KYTではまじめに考えてアイデアが出ない時には、「お笑い芸人ならこの状況でどのようなコントを作るか」で考えてみると意外とアイデアが出ることがあります。


★このテキストは介護施設向けに構成しています。使用している用語や条件もそれ用となっていますが、一般の業種にも応用は可能です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す