【感想が無いのが感想】 を脳の仕組みで読み解いてみた

記事
エンタメ・趣味
こんにちは、二次創作メンタルサポーターのほうりです。今日は「感想が来ないのが感想」という意見について、脳の仕組みの観点からお話ししたいと思います。

二次創作をしていると「感想が喉から出るほど欲しい!」と思う方がほとんどだと思います。私もそうです。

渾身の作品をネットにアップしても、感想が全く来ない。マシュマロやWaveboxなど届きやすい動線も整えたのに、それでも来ない。そんな状況に落ち込んでいるときに追い打ちをかけるように、

「感想が来ないのが感想なんですよ。それがあなたの実力です。」

といった意見を目にして、何度も凹んできましたし、時と場合によっては殺意すら抱いたこともあります。

確かにこれは正論かもしれません。しかし例え正論であっても、耳と心が痛むだけで人の心を癒すとは限りません。

ときに暴言にしか感じられないこともありますし、「てめえに何が分かるんだ!!」と怒りに油が注がれる場合すらあります。

正直私は「創作意欲を失うような正論は言わない方が百倍マシ」と思っています。

というわけで本題です。

脳は「漠然とした願い」が苦手

まず、少々脇道にそれますが、脳の仕組みについて解説していきます。

実は脳は「漠然とした願いごと」を噛み砕くのが苦手です。

例えば「お金持ちになりたい」という願い。脳にとっては「1円でも持っていたらお金持ち」と処理されてしまうので、願いが叶ったことになってしまいます。

同じように「幸せになりたい」という願いも、「美味しいご飯を食べられている=幸せ」という形で処理され、そこで終わってしまう。

だからこそ、願いは具体的に設定する必要があります。「月収30万円になりました」「温泉に行って幸せを感じています」と断定的に言うと、脳は「現実がその状態に追いついていない」と気づき、情報を集めて行動を促してくれるんです。

つまり「感想がこないのが感想」という状況になっているのは、こうした脳の仕組みのバグに陥ってしまっている可能性が高いのです。

【感想が欲しい】という願いも漠然としすぎている

さらに説明を加えますと、人間は「具体的で困難な目標」を持つことでパフォーマンスが向上することが分かっています。逆に「曖昧で簡単すぎる目標」では脳がうまく働かず、現状維持を選択し続けてしまいます。

つまり『感想が欲しい』という願いはあまりに漠然としているため、脳は、感想が無い=感想とみなし、現実として提示してしまう可能性があります。

ではどうすればいいのか?という話ですが、ここは自分の心に従って具体的に求める感想の形を決めてみましょう。

💭一言でも『よかったです』と書いて欲しい
💭『ここがこうでああでそういう描写が高ぶって、萌えすぎてワキャーってなりました!!』みたいな、ハイテンションかつパッション溢れる感想が欲しい
💭絵文字スタンプだけでいいから連打して!

これらの具体化によって、脳の選択的注意が働きます。心理学ではこれをカラーバス効果と呼び、自分が意識した情報が自然と目に入りやすくなる現象です。

分かりやすい例で言えば、地方住の方はイベント間近になると、やたらと新幹線や飛行機、ホテルの情報が目に付きやすくなりますが、これも脳の働きによるものです。

感想を望む願い方のコツ

また、脳に有効な願い方は、言葉の使い方を変えることです。

感想が欲しいとか、感想を貰えたらいいなという願いだと、脳は
感想が欲しい状況や貰えたらいいなという現状が望みだと解釈してしまいます。

そのためおすすめは、

💡「感想をもらいつつある」
💡「感想をもらった」

と現在進行形・完了形で言い聞かせること。こうすると脳の自己一致システムが働き、現実を調整しようと行動や思考が変わっていきます。

言葉の使い方(セルフトーク)については、こちらの記事でも詳しく書いていますので、ぜひ参照してください。

感想は作品以外の形でも届く

また、作品に対しての感想は突き詰めて考えていけば、「自分の努力を認めて(労って)欲しいという気持ちがあります。

心理学の古典的な理論であるマズローの欲求階層説では、人は承認欲求を強く持つとされています。

つまり、承認欲求を満たすのであれば、二次創作作品の感想だけではなく、全く予想外の場面で訪れることがあります。

家族からサプライズの「いつもありがとう」

同僚からや先輩からの「本当にお疲れ様」

友人や後輩からの「助かった!ありがとう」

これらも脳にとっては、二次創作作品の感想を受け取ったのと同じ、承認の刺激とされています。

なので、二次創作作品の感想にばかり目を向けるのではなく、少しだけ視野を広げてみることで、承認を受けやすいきっかけをつかみやすくなります。

また、こうした承認を受けることで、報酬系(線条体)が活性化し、ポジティブな感情が強まることが示されていますので、二次創作へのエネルギーも湧きやすくなります。

まとめ


というわけでまとめです。

✅「感想が来ないのが感想」というのは正論だが、人を傷つける場合もある。

✅脳は曖昧な願いを処理できず、「感想が欲しい」だけでは感想がない状態も感想とみなしている可能性がある。

✅そのため「感想が欲しい」ではなく「感想をもらいつつある」と言い換えると脳は思考や行動を変えていく。

✅承認欲求は創作以外の場でも満たされ、心を支えてくれる。

「感想が来ないのが感想」という言葉は、確かに一理あります。でもそれを受け止めて創作意欲を失ってしまうのはもったいないことです。

大切なのは、

👆「どんな感想が欲しいのか」を具体的にすること
👆「欲しい」ではなく「もらいつつある」と言い切ること
👆創作以外の場面で届く「感想」も見逃さないため、二次創作以外の分野にも目を向ける癖をつけること

脳の仕組みを味方につければ、あなたが求める「反応」は必ずどこかから返ってくるはずです。

それでも

😔感想を貰いやすいような脳の設定が上手くできない
😔二次創作以外の承認の刺激が得られなくて、二次創作に固執してしんどい

と思い悩んでいるあなたは、是非以下のサービスのご利用を検討してみて下さい。


今日の話は以上です。既読したらスキを押すシステムになってますので、よろしくお願いします。


ではまた!
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す