フリーランスが契約書なしで仕事を受けた結果  「長い付き合いだから大丈夫だと思ったんです。」

フリーランスが契約書なしで仕事を受けた結果 「長い付き合いだから大丈夫だと思ったんです。」

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コラム

契約書トラブルの相談を受けていると、非常によく聞く言葉です。

フリーランスとして活動している方の中には、契約書を作らずに仕事を受けている方も少なくありません。

しかし、その「大丈夫」が大きな損失につながることがあります。

今回は、実際によくあるトラブル事例をもとに、契約書の重要性についてお話します。

「契約書なんてなくても仕事はできる」

確かにその通りです。

法律上、契約は口約束でも成立します。

そのため、

LINEで依頼を受ける
DMで仕事を受ける
電話だけで合意する

こうした形でも契約自体は成立します。

問題は、その後です。

ケース1 報酬が支払われない

フリーランスのAさんは、ホームページ制作を依頼されました。

報酬は30万円。

しかし、契約書は作成せず、LINEでやり取りをしていただけでした。

完成後、依頼者からこんな連絡が来ました。

「イメージと違うので支払いません。」

Aさんは驚きました。

しかし、

どこまで作れば完成なのか
修正回数は何回までなのか
検収の方法はどうするのか

これらが何一つ決まっていませんでした。

結果として、支払いを巡る争いになってしまいました。

ケース2 無限修正地獄

デザイナーのBさん。

ロゴ制作を5万円で受注しました。

ところが納品後、

色を変えてほしい
やっぱり戻してほしい
フォントを変えてほしい
もう少し高級感を出してほしい

修正依頼が何十回も続きました。

契約書には、

修正回数
追加料金

について何も記載されていません。

結局、時給換算すると数百円レベルになってしまいました。

ケース3 著作権を失う

近年増えているのが著作権トラブルです。

イラストレーターやデザイナーが納品した作品について、

「お金を払ったのだから自由に使えるはずだ」

と依頼者が考えるケースがあります。

しかし法律上、

著作権は原則として創作者に残ります。

ただし契約内容によっては、

著作権譲渡
利用許諾

などの取り決めが行われることがあります。

契約書がないと、

「どこまで使っていいのか」

が曖昧になります。

ケース4 突然の契約終了

毎月継続して仕事を受けていたライターのCさん。

ある日突然、

「来月から発注を終了します。」

と連絡が来ました。

収入の半分以上を占めていた案件です。

契約期間もなく、

解約予告期間も定められていませんでした。

契約書があれば、

30日前通知
60日前通知

などを定められる場合があります。

契約書は相手を疑うためのものではない

契約書の話をすると、

「相手を信用していないみたいで失礼では?」

と言われることがあります。

しかし本来の契約書は違います。

契約書は、

「信頼関係を壊さないための文書」

です。

人は悪意がなくても認識違いを起こします。

言った
言わない
聞いた
聞いていない
そんなつもりじゃなかった

こうしたトラブルを防ぐために契約書があります。

フリーランスこそ契約書が必要

会社員の場合、

トラブルが起きても会社が守ってくれます。

しかしフリーランスは違います。

自分自身が事業主です。

つまり、

営業
制作
納品
請求
回収

すべてを自分で行わなければなりません。

だからこそ契約書は重要です。

まとめ

契約書がない状態で仕事を受けることは、

例えるなら、

シートベルトをせずに高速道路を走るようなもの

です。

何も起きなければ問題ありません。

しかし一度トラブルが起きると、大きな損失につながります。

特にフリーランスの場合、

一件の未払いが生活に直結することもあります。

「長い付き合いだから大丈夫」

「知り合いだから大丈夫」

そう思った時こそ、一度契約内容を見直してみてはいかがでしょうか。

南本町行政書士事務所 特定行政書士 西本
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