自然の治癒力(共感と同調)

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東京に緊急事態宣言が解除された時、飲み友とカラオケスナックで待ち合わせをして一緒に飲んだ。
久々に集まって飲んだので話が弾み、会話だけで3時間があっという間に過ぎ楽しい時間を過ごした。

飲み友は明日仕事があるからと先に帰り、私はもう少し飲んでいくと1人店に残り、店の人に促され、ボックス席からカウンターに移動した。
店には何度も行ってるが飲み友と一緒なので、店の人の顔は知っているが、二人で話すのはその時初めてだった。

当たり障り無く、緊急事態宣言解除になって、久々に都心に行った事を話した。
いつも帰りに寄って来る、複合施設で食事をし、ウィンドウショッピングをしながら、気に入った洋服を買うのが楽しみだけど、お気に入りの店は閉店しシャッターが閉まってた。
しかもその店だけではなく、洋服が売っているファッションフロアは、軒並み閉店してシャッターが閉まっていた。

緊急事態宣言中、飲食店は協力金がもらえるが、物販店はもらえないし、コロナで人出も減って売り上げが減ってしまったのだろう。
テナント料も高いだろうから、毎月の固定費の支払いができなくなってしまったんだろうね。と話していたら、彼女(店の人)は「私、電車に乗れないのよ」と言った。

聞くと、何が原因なのかわからないんだけど、急に閉所に対する恐怖心が出たことがあって、それから不安で不安で公共交通機関やエレベーターに乗れなくなったと言った。
ツーリングにも行ってたらしいが、トンネルを通る事もできなくなって、今はツーリングも出来なくなってつまらない。と吐露した。

子供の頃になにかあったの?と聞くと、身に覚えはないと答えたので、顕在意識の記憶に残って無くても何かあったのかもしれないね。潜在意識に何か残っていて、今何かのきっかけで出てきたのかもしれないよ。と話した。

ツーリングが大好きだったのに、今はどこにも行けず家と仕事の往復だけと言ったので、丁度季節も良い頃だから公園に行ってみれば?と提案した。

人類は進化をし、今の生活があるんだけど、元々自然の中で生きてきたんだから。
脳には古代脳という、進化の過程で爬虫類からある脳の部分があるの。
この部分は、生命維持に掛かる重要な部分と、本能的な部分を持っているところで、自然と共生して生きてきた部分でもあり、自然と共感するから。と説明した。

そして、天気の良い日に緑の多い公園に行き、ベンチに座って目をつぶり、身体に日光を浴び、緑の出す新鮮な空気を吸い、暖かい日差しや、新鮮な空気、そよそよと吹く風を、心と身体で感じ取ってみて。
雑念が払えるようになると、脳も心も感性も癒されるようになるから。

と言うと、彼女はツーリング行ってた時、自然が多いところに行って、すごく癒されてたから良くわかる。と答えた。
共感性が強い、感性の鋭い人だなと私は思った。

※共感 
この場合、私の言った情景を「その通りだな」と感じる事であり、情景と自分の感性の分離は出来ている状態を示す。

①そして、空に向かって真っ直ぐ伸びている木を見て。
雨にも負けす風にも負けず、大地にしっかり根を張り青々と葉を茂らせ自然の恵みを受け生きている姿を。
その先には、無限に広がる大空があり、雲が風に任せるままにゆっくり流れていく姿を。
何十年もその場に自立している木や、流れる雲を見てると、人間の存在って何てちっぽけな物だろうと思えてくるから。
何十年も風雨にさらされても、倒れずに生きている木に比べれば、今の悩みなんて何てちっぽけな物だろうと思えてくるから。と言った。

彼女はポロリと涙を流しこう言った。
そうよね。自然に比べたら人の存在なんて、小さな物だもんね。
その中で、悩み苦しみもがきながら、生きているんだもんね。
でも、私も自然の一部なんだよねと。
彼女は非常に感性の強い人で、私の言った情景だけで同調してしまった。

※同調
共感と違い、その情景と自分の感情が一体化してしまい、それが自分の心の動きだと感じてしまう事。

私は「そうよ」と答えた。
そして、そのちっぽけな自分が自然に癒されてくると、ふわっと自然と一体化を感じられる時がくるから。その時、自分も自然の中の一部なんだな。って実感できるから。と言った。

彼女は涙を堪えながら「私、ずっとうつ病になっちゃったのかと思って悩んでた。でもこうやって感じる事ができるから、大丈夫だよね?」と吐露した。
医者じゃないから正確な事は言えないけど、うつ病ではないと思うよ。と答えた。自立神経が少し乱れているのかも知れないから、外に出て自然の治癒力を試してみて。
五感を生かして、感じ取れる事が癒しになるからね。それが心に一番大切な事だから。と答えた。
あとは、やるもやらないもあなた次第だからね。とだけアドバイスした。
彼女は是非やってみる。と笑顔で答えた。

※私は催眠療法士ですが、催眠をかけたわけではありません。

このように、自然を五感で感じ取る事ができると、心の癒しにもなりますし、自然と言う大きな存在に対して、人は抵抗する事を止め受け入れることを選択します。受け入れることによって、自然の一部である自分の存在を再認識でき、自分の心を開いて大きく持つことができるようになります。

これが、脳の共感性を利用した、自然の治癒力です。
五感で感じる事ができれば、主に自律神経に作用します。
自然の一部と同調できれば、思考に作用します。
自然を利用した、マインドフルネスみたいなものです。

子供の頃に、素直な性格のまま大地にしっかり根を張って、真っ直ぐな大人になって欲しいと祖母が言ってました。
その頃は、深い意味も理解できずにただ聞いていただけですが、小学校3年の時とても辛い事があり、公園に行き真っすぐ伸びている杉の木の下で、①に書いた事を子供ながらに思いました。それから心を大きく持てるようになったと思います。

他に脳に良い事は、自分の好きだと思う事をやってみてください。
趣味、運動何でも構いません。
大切なのは、好きだと思うことを楽しく行う事です。
これは脳の海馬が活性化します。

あと、早寝早起きが脳にも良い事です。
最低でも2時前には寝たほうが良いと思います。
人の身体には体内時計があるので、この時間の睡眠で脳が記憶の整理や取捨選択を行います。

調子が落ちてきた時だけでなく、常に意識してやってみてください。
心の持ち方が変わるかもしれませんよ。

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