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日本語能力試験N1~文型作文が苦手なあなたへ

日本語学校などで日本語能力試験N1の文法を勉強する際に、以下のような文型作文の練習が行われることがあります。 (1) 仕事が忙しくて、______はおろか_____もない。 (2) _____はもちろん______に至るまで節約しています。  でも、このような練習を苦手とする生徒さんがいらっしゃいます。これは、「AはおろかB」「AはもちろんBに至るまで」のAとBに入れるべき語がわからないという問題なのですが、文型の意味がわかっていても、AとBに入れる語の種類、範囲、程度性を日本の社会通念に照らして適切に選ぶことが非母語話者である生徒にとってかなり難しい作業であるからです。  たとえば、「仕事が忙しくて、AはおろかBもない」の場合、時間がない時に優先して削る時間は何かという共通認識が必要になります。食べる時間は早く済ませれば数十分で済むわけですから、まずは寝る時間を削って徹夜で仕事をする。それでも足りなければ食事をする数十分でさえも削る。このようなイメージができて初めて「仕事が忙しいので、寝る時間はおろか、食べる時間もない」という文ができます。  同様に、「AはもちろんBに至るまで」は、「食費や電気代などは普段から節約しているが、それでもお金が貯められないので、時々スタバでコーヒーを飲むのをやめて水筒を持ち歩くことにしよう」このような含意があって「食費や電気代はもちろんコーヒー代に至るまで節約しています」という文になります。   日本語教師としては、文型の理解を測るためにこのような文型作文をさせるのですが、実はこの練習には文型の意味理解以外にも語彙の知識、社会常識的な知識などさま
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【私、日本語教師になれるの?】「知識不足で不安」でも、デビューすべき2つの理由

実は、最近日本語教師になりたい方やなりたての方向けに、日本語教師の相談窓口というポッドキャストを始めてみました! (元人事部なので、相談窓口って言葉を使ってみました) ココナラでの「日本語教師のキャリアステップ」の相談サービスなど経由で、色々なご質問をいただいており、同じような事で悩んでいる人もいるのではないかなと思い、ポッドキャストで話してみることにしました! ここでは、その内容を文字にして共有させて頂こうと思います。今回の質問内容 「日本語教師養成講座を修了し、登録日本語教員も取得しましたが、内容が分かってない部分がかなり多いと感じています。しっかり勉強しなおしてから日本語教師として働くべきでしょうか?」 これは、結構多くの人が感じているのではないでしょうか。 私自身も、資格取得後に同じ悩みを抱えていました。 勉強したからこそ、日本語の深さを知り、そのため、自分の知識の浅さも分かり、それが不安へと繋がりますよね。 でも、私の考えでは、「不安でも、働き始めること」をおすすめします。 その理由について、2つお伝えいたします。 1. 「対応力」を身に付けよう 1つ目の理由は、知識は「持っているだけ」では意味がなく、レッスンで引き出せてこそ価値があるからです。 日本語教師にとって重要なスキルの一つに「対応力」があると思っています。 これはどれだけ机の上で教科書を読み込んでも身につきません。 学習者による違い: 同じ文法を教えるにしても、ビジネスマンと留学生では、適切な導入文などは異なり、また学習目標も異なります。 柔軟なアプローチ: 目の前の学習者が何に興味を持ち、どこでつまずい
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「親切に教えました」ではダメ? ~「~てくれる」をなぜ使うのか?~

 今日は「あげる・もらう・くれる」という授受表現の中で特に「くれる」を日本人がなぜ使うのかというテーマでお話ししていきます。  ある時、おばあさんが重い荷物を持って歩いていました。それを見た親切な男性が「お荷物、お持ちしますよ」とおばあさんに声をかけました。おばあさんはその男性に感謝して「まあ、ありがとうございます」と答えました。おばあさんは、その時のことを何と言うでしょうか。「A.親切な人が私の荷物を持ちました」「B.親切な人が私の荷物を持ってくれました」日本語のネイティブスピーカーなら、必ず「B.持ってくれました」を使うでしょう。「持ちました」でも事実としては同じことを表していますが、なぜ「持ってくれました」と言うのでしょうか。それは、おばあさんが感謝しているからです。  もしおばあさんが、「自分で持てるのに若い人が勝手に持って行った」とか、「若い人がお年寄りの荷物を持つのは当然のことだから私が感謝する必要はない」と思っていたら、「持ってくれました」と言わずに「持ちました」と言うでしょう。つまり、日本語では同じ事実でも、話す人が感謝すべきことだと思っているか、感謝するようなことじゃないと思っているかによって、動詞の形を使い分けているということになります。このように言うと、ある人は疑問に思うかもしれません。「先生、ちょっと待ってください。さっきは親切な人がって言っているんだから、感謝している意味になるでしょう。」と。  「親切に」とか「私のために」などの表現をつけても、動詞の後に「~てくれる」がくっついていないと、やはり日本語では感謝している意味が表せません。英語などの他の言
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予想外の答えが見つかるのがコーチング セッション

みなさん、こんにちは。語学コーチの Leco(れいこ)です。私は普段3つのフィールド、日本語教師・英語教師・コーチングでパラレルに活動しています。今日はこの3つの中から、コーチングについてお話ししたいと思います。コーチングとは、相談者が一人ではなかなか解決しない事柄をテーマに上げ、それについてコーチが相談者に様々な角度から質問することで解決の糸口を見つけるコミュニケーション手段です。いつもコーチングセッションをしていて、不思議だけれども、とても効果があると必ず感じていることがあります。それは、コーチングセッションを受けると、本来予想していたものとは全く異なる結論が出てくることです。その全く異なる結論は、とてもワクワクする新鮮なものです。この結論にたどり着くと誰もが積極的に問題になった事柄に取り組み始めます。先月行ったコーチングセッションの中からこの予想外の結論についての一例をご紹介します。クライアントAさんは、転職活動中の女性で「理想の仕事とは?」というテーマで、お話しされることにしました。このテーマについて、50分セッションを行いました。セッションの中で、コーチである私は様々な角度からこのテーマについて質問をしてみました。クライアントさんは、その一つ一つの質問を丁寧に考え、回答されました。そして50分が経過した時、どんなことがわかったと思いますか。テーマから予想すると、「理想の仕事」が見つかったと考える方が多いのではないでしょうか。実際は、「今の仕事では、自分の時間が持てないので そのことがストレスになって、転職活動をしていた」ことにクライアントさんが気がつかれました。この気
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🇯🇵教師の愚かな失敗告白:生徒に「どう思う?」って聞きすぎてた→AIプロンプトでヒントを得る話!

自分の愚かポイントに気づいたきっかけ きっかけは日本語授業の話日本語授業で、つい『この話、どう思いますか?』って振っちゃうんですよね。でも生徒さんは急に黙る。俺も誰かに唐突に意見聞かれたら詰まるくせに…。ある日、ふと気づいたんです。俺、めっちゃ愚かじゃんって。意見を聞く前に、もっと地に足のついた質問をすべきだったんです。自分の愚かポイント「生徒さんに すぐに意見を聞けばすぐ意見が返ってくると思ってる」「どう思いますか?」という質問ですぐに「気持ちや思いや意見や経験」が返ってくると持っている 実際はそんなことないのに 俺も 誰かに どう思うって唐突に聞かれたら 答えに詰まるくせに 生徒にはそれをやってしまう それより 今日何食べた?とか 映画見た?とか 昨日夜何した?とか 本読んでる? とか ひとまず yes/noで答えられる質問の方が答えやすいし、 勝手に自然に付随する感情や小さなエピソードが溢れてくるかもAIにどんなふうに聞けばいいかな??【日本語会話の質問で、空中戦になり過ぎるのを避けるために、地に足つけて、生徒さんに身近で、答えやすく、ついうっかり話してしまいそうな、とっつきやすい軽めの質問を生み出すためのプロンプトについて考えてみた】(「意見」を聞かない。先に「経験・好み・違和感」を聞く。)もう少し 身近なレベルに ブレイクダウンして こうしたトピックに関する 話しやすい 話始めやすい とっつきやすい かつ話したい欲を刺激する 問いかけ方はありますか?以下AIの解答例高校2年生という年齢と、Bさんの「AI・工学への関心」を活かしつつ、専門用語を使わずに**「自分のことと
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「図書館で本をお借りしました」は正しい? ~謙譲語には2種類ある話~

 今日は「謙譲語は2種類ある」というテーマでお話ししていきます。 日本語学校で先生が留学生に聞きました。「昨日は何をしましたか」 ある留学生が先生に対して話すときは丁寧な言葉を使わなければならないと思って、このように答えました。   (1) 昨日、図書館で3冊本をお借りしました。それから、寮にお帰りして、晩ご飯をお作りしました。  この留学生の表現は正しい敬語でしょうか。残念ながら、正しい敬語になっていません。なぜ正しい敬語ではないのですか。  この留学生は「お手伝いします」とか「お茶をお入れします」のような「お~します」という敬語を勉強したことがあるので、先生と話すときには敬語を使わなければならないと思って、このような答え方をしたのだと思います。ただ、「お~します」は行為の相手に敬意を表す表現なので、先生に本を借りた場合は正しい敬語になるのですが、図書館で本を借りたことを先生にただ伝えるという場面では正しい敬語になりません。  どういうことでしょうか。もう少し詳しく説明します。  「お~します」を使う時は、「お客様のために何かをする」とか「目上の人に対して何かをする」という場合に行為の相手であるお客様や目上の人に敬意を表す表現です。たとえば、この絵のようにお客様に「お茶をお入れしましょうか」と聞くのはお客様のためにお茶を入れるという意味だからです。つまり、行為の相手がお客様なので、「お~します」という表現を使います。「タクシーを呼ぶ」も同じです。行為の相手に敬意を表す場合に「タクシーをお呼びします」を使います。もし自分のためにタクシーを呼んだのなら、「タクシーをお呼びしました
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丁寧なようで失礼な表現~日本の社会通念上の不適切さ

秘書が社長に次のように言ってお茶を勧めたらどうでしょうか。 「社長、お茶を入れてさしあげましょうか?」 丁寧に言っているようでなんだか失礼なような、モヤモヤしてしまう言い方だと思います。 モヤモヤの原因は「~て差し上げる」という表現を直接恩恵を受ける相手に使っている点にあります。 「お茶を入れてあげる」「手伝ってあげる」「席を譲ってあげる」など自分が他の人に喜ばれる行為(恩恵的な行為)をすることを表す際に「~てあげる」という表現が使われますが、「~てさしあげる」はこれをさらに丁寧にした言い方(敬語の分類で言うと謙譲語にあたる)です。では、丁寧な表現を使っているのになぜ失礼な印象を与えるのかというと、自分自身が相手に恩恵的な行為をすることを相手の面前で言うことは日本の社会通念上、相手への配慮に欠けた失礼な行為ということになります。日本語では、自分でお茶を入れた場合であっても「お茶が入りましたよ」と言うように自分の行為を背景化してお茶が飲める状態になったという結果を言語化することがあります。冒頭の場面では、秘書が社長のためにお茶を入れるという自分の行為を社長の面前で言語化している点に違和感が生じるということです。「社長、お茶をお飲みになりますか」「社長、お茶はいかがですか」のように表現すれば何も問題がない。  ただ例外として、自分が恩恵的な行為をすることを明言する場合でも、「お嬢ちゃん、荷物を持ってあげようか」のように年下の相手に対して発言する場合は社会的に失礼な言動とはみなされません。恩恵的な行為を受ける相手が目上の人で、且つその人が前の前にいる場合に直接「~てあげます、~てさし
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初級文法クラスで反転授業を取り入れる方法 ~説明動画に含めるべき内容とその理由~

 「反転授業(Flipped Classroom)」とは、従来の対面授業で行われていたことを授業前に自宅で学習し、授業後に宿題として行われていたものを授業で行うというもので、文法クラスであれば、文法説明の講義を学生が動画視聴で予習し、授業の大部分の時間を使って穴埋め問題、文型作文問題などの練習問題をさせながら学生の理解を確認するといったやり方で行われる(古川・手塚2019)。もともと米国で高校の化学教師が自分の授業を欠席した生徒のためにビデオを収録して生徒に自宅で見させたことで始まった授業方法だが、講義ビデオがオンラインに掲載されたことで世界中の教員や生徒から反響があり、その後欠席した生徒の補講としてだけでなく、生徒全員に事前にビデオ視聴をさせ授業内で理解できなかった部分をフォローする教育形態として提唱された(Bergmann & Sams, 2014)。日本国内でも2010年代から大学などの高等教育機関をはじめ、初等・中等教育でも実践例が報告され始めた(中川・平良2016)。  日本語教育でも反転授業への関心が高まっており、日本語教育能力検定試験でも令和3年に記述式問題で出題された。  日本語教育における反転授業実戦を報告した古川・手塚(2019)によると、当該実践において学習者から「講義動画によって文法の理解度が高まり、授業に入りやすくなった」という意見が多数聞かれ、反転授業が有効に機能したとされている。ただ古川・手塚(2019)は、上級学習者を対象とした文法教育の取り組みであり、初級や中級レベルでも同様の授業方法が可能かどうかはまだ確かめられていない。また古川・手
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「この」or「その」?~母語話者は説明できないけど使い分けている

 下の二人の人の会話を見てください。 チャンさんの「この」の使い方、違和感がありませんか? 【チャンさんは、木村さんがかけているサングラスを指さして言った】   チャンさん:木村さん、このサングラス、すてきですね。        どこで買ったんですか。   木村さん :これですか?ありがとうございます。        兄にもらったんですよ。 チャンさんは木村さんが身につけているサングラスを少し離れたところから指さして言っている場面です。この場合、日本語母語話者なら「そのサングラス、すてきですね」と言うのではないでしょうか。では、なぜ「このサングラス」が間違いで、「そのサングラス」が正しいのか。日本語を外国語として勉強している人に聞かれたら、説明できるでしょうか。 「この」「その」「あの」、「これ」「それ」「あれ」、「ここ」「そこ」「あそこ」など、「こ・そ・あ」で始まるこれらの言葉は「指示詞」と言われるものです。 指示詞の使い方はいくつかに分類して説明する必要がありますが、上の会話のように、目の前の物を指して言う場合は、「現場指示」の用法ということになります。   ① 現場指示用法(目の前の物を指して言う場合)   ② 文脈指示用法(文脈の中にでてきたものを指す場合、   相手や自分の発話の中に出てきた言葉や文章の中に出てきた   言葉を指す場合がある) そして、「現場指示」の中には、話し手(上の例ではチャンさん)と聞き手(木村さん)が同じ領域に属していると見るか、異なる領域に属していると見るかによって、また使い方が変わってくるのですが、上の例の場合、サングラスは木村さんが身につ
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有資格現職日本語教師です。

有資格(日本語教育能力検定試験合格、日本語教師養成講座修了、国家資格日本語教員登録申請中)の現役日本語教師です。日本語は、有資格の日本語教師に習わなければ、挨拶程度の簡単な日本語以上には伸びません。プロに習うことで、本物の日本語が話せるようになります。日本語はプロから習えば、不安なく自分の言葉になります。If you do not learn Japanese from a qualified Japanese teacher, your skills will not progress beyond simple greetings.By learning from a professional, you will be able to speak authentic Japanese.If you learn Japanese from a professional, it will become your own language without any worries.如果不向有资质的日语教师学习日语,水平就无法提高到简单问候语以上。通过向专业人士学习,你将能够说出真正的日语。如果向专业人士学习日语,它将成为你自信运用的语言。
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「人為的」なのに自動詞を使う場面 ~あなたが焼いたのに「肉が焼けた」となぜ言うの?~

 日本語には「開く」と「開ける」、「焼ける」と「焼く」のように対になる自動詞と他動詞がある。日本語を外国語として学習している人からすると、この自他動詞のペアは非常に似ていて、使い分けが難しい、大変やっかいな存在である。同じ漢字を使っているし、語尾の音が少し違うだけでよく似ているという形の上での類似性だけでもやっかいだが、非日本語母語話者にとっては自動詞と他動詞の使われ方が不可解に思われるという問題がある。  一般に、自動詞と他動詞の違いを日本語学習者に説明する場合、自然に起きる事態か人為的に起こす事態かの区別を示して教えることが多い。たとえば、自動ドアの絵を見せながら人は何もしなくてもドアが自然に開く場合には自動詞「開く」を使うと説明し、人がドアノブに手をかけて開けようとしている絵を見せて、人が働きかけて開ける場合には他動詞「開ける」を使うと説明する。これにより、人為的な行為は他動詞で表し、自然発生的な事態は自動詞で表すという一応の理解が形成されることになる。(ちなみに、これは対になる自動詞と他動詞の違いに焦点を当てた説明であり、自動詞がすべて非人為的な意味を表すわけではない。「歩く」「走る」など人の行為を表す自動詞も存在する。これらは対になる他動詞を持たない。) (1) 電車が駅に着くと、自動でドアが開く。 (2) パリの地下鉄では、利用者が手動でドアを開ける。  しかし、問題は人為的な事態に見えるのにも関わらず日本語話者が自動詞を使いやすい場合があることだ。 (3) さあ、肉が焼けたから、食べよう。 (4) 冷蔵庫に冷えたビールがあるから、持ってきて。 (5) スマホが故障
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