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貯金が減る音が、頭の中で鳴り続ける

休んでいるはずなのに 「ダイキさん、おかしいんです」 リョウさん(仮名)は、椅子に座った瞬間、そう切り出した。 「何がおかしいんですか?」 「休職してもう半年になるんですけど...全然、回復してる感じがしないんです。むしろ、前より悪くなってる気さえします」 リョウさんは、手元のスマートフォンを何度も確認していた。 「スマホ、気になります?」 「あ、すみません。銀行のアプリで...残高を確認してしまって」 そう言って、リョウさんは苦笑いを浮かべた。でもその笑顔は、どこか痛々しかった。 「残高、気になりますか」 「気になるとか、そういうレベルじゃないんです。もう、一日に何十回も見てしまう。朝起きた瞬間から、夜寝る前まで。減っていく数字を見るたびに、心臓がギュッと締め付けられるんです」 「死ぬしかない」という声 「リョウさん、今の貯金が減っていくと、どうなると思いますか?」 リョウさんは、しばらく黙っていた。そして、小さな声で答えた。 「......死ぬしかないんじゃないかって」 その言葉を聞いて、私は少し驚いた。でも、リョウさんの表情は真剣だった。 「死ぬしかない、ですか」 「はい。お金がなくなったら、家賃も払えない。食べるものも買えない。そうなったら...ホームレスになるか、死ぬか。そのどっちかしかないですよね」 リョウさんの目には、本気の恐怖があった。 「他の選択肢は、思い浮かびませんか?」 「他の選択肢...?」 リョウさんは首をかしげた。まるで、そんなものがあることすら考えたことがないというように。 「たとえば、生活保護を受けるとか、親族に助けを求めるとか」 「生活保護なん
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毎月6万円ずつ減っていく。40代独身、転職活動10ヶ月目の選択

貯金が減っていく恐怖ダイキのカウンセリングルームに入ってきたタカシさんは、少し疲れた表情をしていた。椅子に座ると、まずは深呼吸をしてから口を開いた。タカシ「ダイキさん、最近全然眠れないんです。夜中に目が覚めて、スマホで銀行口座の残高を確認してしまうんですよね...」ダイキ「夜中に、ですか」タカシ「はい。もう何度も見てるのに、また見ちゃうんです。当たり前ですけど、残高は減ってるだけで増えてない。それを確認するたびに、ドキドキして...」タカシさんは言葉を切った。その表情には、言葉にならない不安が浮かんでいた。ダイキ「残高を確認する時、どんな気持ちになりますか?」タカシ「......怖いんです。このまま減り続けたら、どうしようって」少し間を置いて、タカシさんは続けた。タカシ「前の会社を辞めてから、もう10ヶ月経ちました。最初は貯金が400万円くらいあったんです。でも今は...250万を切ってます」ダイキ「10ヶ月で150万円ほど...」タカシ「そうなんです。月に平均すると、15万円くらい使ってることになりますよね。でも失業給付をもらってた期間もあったから、実際はかなり使ってて...」タカシさんは手元の資料を見ながら、少し早口で説明を続けた。タカシ「社会保険が月3万円、住民税が月2万円、家賃が5万円。それだけで10万円です。食費と光熱費で4万円として...月14万円は最低でもかかる。でも収入がないから、全部貯金から出ていくんです」ダイキ「収入がない中で、毎月そのくらいの支出が...」タカシ「はい。しかも、これだけじゃないんです」「自己投資」という名の出費タカシさんは、少し躊躇するよう
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