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第十五回 忍辱 ~忍耐~

お釈迦様がすすめられた、六つの善い行いを「六度万行(ろくどまんぎょう)」と申します。前回の「持戒(じかい)」につづき、今回は「忍辱(にんにく)」をご紹介いたします。忍辱とは、“忍耐”のことを言います。だいだい、人間という生き物はほっとけば悪い意味で自分中心に生きています。自分大好きゆえに、気に食わないことは腹底でははねのけています。朝夢うつつの甘美な時間を選挙カーの拡声機に起こされて、カーっと来る。今日のお昼はあの店のあのメニューを食べようと、それだけを楽しみに午前中生きていたのに、不意打ちの臨時休業。一日の段取りがことごとく崩れ、予定外想定外の連続。思い通りにならない一瞬一瞬にいつもイライラしています。そんなことの連続の中で、一つ深呼吸して「ああ、忍耐とはここだなぁ」と思い出せば、無駄に自分を苦しめることもなく、苦労も軽くなるでしょう。まさに今怒り出さん!というときでも「あ・・・ここだなぁ」と忍耐に心がければ、自分が楽になれるのです。大変尊い心の種まき、幸せの種まきであります。少しでも実践実行して参りましょう。
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第十四回 持戒 ~言行一致~

お釈迦様が教えられた「しあわせになるための六つの種蒔き(行為)」を、「六度万行」と申します。前回までは、その六つのうちの一つ「布施」についてお話してきました。次は「持戒」です。持戒とは、言行一致とか約束を守る、事をいいます。約束を守る大切さを示す一例として、このような話がのこっています。有名な話で、ご存じの方も多いかもしれません。それは、ある学生と女の子との約束の実話です。ある女の子が家族に頼まれ、買い物に行きました。しかし、大変なことにその帰り、大事な牛乳瓶を道に落として割ってしまったのです。そこへ通りがかった、ある貧乏学生。泣いている女の子から事情を聴くと、「わかった、今度の金曜日に同じ場所においで。私がその牛乳瓶の代金を君に渡すから。約束するよ。」それを聞いた女の子は「お兄ちゃん、本当?ありがとう!」と、泣き止み家路へと帰りました。しかし翌日、この貧乏学生にビッグニュースが入ります。あなたの研究を支援したいという、富豪からの申し出があったのです。ところが、面会したいという日時は今度の金曜日。なんと、先に約束した女の子と同じ時間でありました。学生はしばし考えました...そして、女の子との約束を守ることを決めました。せっかくの厚意を断られ、一時は激怒した富豪でしたが、後日、事の次第を知るに、ますますこの学生を支援したくなった ーーー というお話です。約束を守るということの大切さが伝わってくる逸話ですね。しかし、この学生の様に、私たちの日常で、純粋に約束を守るという事は、なかなか難しいものであります。特に利害が絡んでくるとなおさらです。「言うは易し行うは難し」わたくしも、胸に手
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