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【教養としての読書】源氏物語⑤ 若紫(わかむらさき)

こんにちは、ココナラドクターです。今日はゴールデンウイーク最終日ですね。みなさんは何か善いことをしましたか?私は犬の保護活動に熱心な団体に寄付をしました。犬が人間のエゴで繁殖させられたり、捨てられたり、そんなニュースを聞くと胸が痛みます。さて、源氏物語の有名な帖(じょう)の1つ、若紫をご紹介。源氏が18歳の春、マラリヤにかかり、北山で療養をしていました。たまたま通りかかった家で、父の後妻である藤壺によく似た美少女を見かけます。のちの紫の上(むらさきのうえ)になる、若紫です。藤壺の兄兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや)の娘で、母が早くに亡くなった後、祖母の尼君に育てられていました。かわいい少女にメロメロな源氏。尼君に、少女の後見になることを申し出ますが、少女はまだ10歳。結婚はまだ早いと、尼君は断ります。その秋、尼君と少女は、尼君が病気になったため都に戻ります。尼君はそのまま亡くなってしまい、少女の父である兵部卿宮が娘を引き取りに来る間に、源氏は自分の屋敷に引き取ってしまいます。ほぼ誘拐。かわいい少女を自分好みに育てようとほくそ笑む源氏でした。葵の上(あおいのうえ)という正妻がいるのに、やりたい放題です。
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【教養としての読書】源氏物語④ 夕顔(ゆうがお)

こんにちは、ココナラドクターです。GW中、ブログの閲覧数が少ないので、読者のみなさんはお出かけしているのでしょうか。レクサスが納車されて、お花を頂きました。納車式は何度経験しても、楽しいですね。今日は源氏物語より、「夕顔」をご紹介。性格は、驚くほど従順でおっとり、若々しくありながら、男女の仲を知らないわけではないと書かれています。源氏と知り合うのは、夕顔が19歳、源氏が17歳の夏です。源氏は、父の後妻である藤壺の女御が好きだったからか、若い頃は年上の女性とたくさん浮名を流します。源氏が病に伏せる乳母を訪ねたとき、隣の家できれいな女性のシルエットをみてしまい、興味を持ったのが初めです。隣の家の軒先には、白い夕顔の花が咲いていて、従者に夕顔の花を折らせた源氏。隣の家に使える女性が、歌を書いた扇に花を載せて、源氏に進呈。「もしかして あの人かしら 白露の光を添えた 夕顔の花」ここから手紙のやり取りが始まって、源氏は足しげく通うようになります。ある秋の日、2人だけの時間を過ごそうと、夕顔を家から連れ出し、車をある廃屋で止めた。夜半すぎ、2人はまどろんでいたが、急に源氏の君が目を覚ます。夕顔の息が止まっていて、おそるおそるあかりを夕顔の顔に近づけると、別の女性の顔が写る。源氏が以前情を交わしていた六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)の生霊が、夕顔を殺したのであった。六条御息所はそのとき24歳。源氏の父親の桐壺帝の前の帝の妃であったひと。源氏は手当たり次第に女性に手を出していて、恨まれてしまったのです。
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【教養としての読書】源氏物語③ 空蝉(うつせみ)

こんにちはみなさま、GWはいかがお過ごしでしょうか?我が家には昨日友達が来てパーティー、今日は同僚たちとテニスです。仕事とプライベートのオンオフは大事ですからね。さて、今回は「空蝉(うつせみ)」をご紹介。源氏が17歳の時に、知り合った女性です。前回ご紹介した雨夜の品定めの翌日、源氏は久しぶりに左大臣邸へ帰るが、方向が悪いため、途中で紀伊守(きいのかみ)宅へ泊ることにした。紀伊守は、高齢の伊予介(いよすけ)の長男で、空蝉は伊予介の後妻。空蝉には小君(こぎみ)という弟がいて、源氏は小君に空蝉に会わせてもらう。空蝉が一緒に寝ているお付きの者がお風呂に入っている隙を狙ったよう。空蝉は人妻であるため、抵抗するものの、源氏は関係を持ってしまう。それ以降、空蝉はかたくなに源氏を拒むようになる。ある日、また小君の手引きで、こっそり空蝉の寝所に入った。しかしいつもと比べて、ぽっちゃりとしている様子。なんと空蝉は、源氏の来訪に気づいた途端、小袿(こうちぎ)1枚を残して、慌ててその場を去り、残されたのは軒端荻(のきばのおぎ)であった。軒端荻は、伊予介と先妻の娘にあたる。驚く源氏、しかしまるで最初から軒端荻が目当てだったかのように振る舞い、一夜を共にする。悔しい源氏は、空蝉の小袿を持って帰る。
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【教養としての読書】源氏物語② 雨夜の品定め(あまよのしなさだめ)

こんにちは、ココナラドクターです。今日は、源氏物語より、「雨夜の品定め」をご紹介。当時モテた男性4人が、雨の日に「イイ女とは?」を話し合う、そんな会です。ある雨の日、帝の凶日に源氏が部屋に籠っていると、友人たちが集まる。頭の中将(とうのちゅうじょう)、左馬頭(ひだりうまのかみ)、藤式部丞(とうしきぶのじょう)と会話が弾む。頭の中将:身分が高い箱入り娘の場合、乳母や女房が欠点をひた隠しにして、付き合ったらがっかりということがあるし、面白みに欠けることがある。その点、中流の女は、自分の好みや考えを持っていて、実におもしろい。そういえば、子供まで設けた女性が、親友と浮気をしていたことがあったと思い出す。左馬頭:荒れ果てたぼろ家に、人知れず暮らしている愛らしい娘というのが最高。他に父親は太っていて、兄弟は意地悪そうな顔つきなのに、本人はプライドが高くて、芸事も1通りできるというのは心惹かれるものがある。愛情深かったが、一方で嫉妬深い女に指に嚙みつかれたことがある、と話す。藤式部丞:博士の娘と付き合ったことがあり、娘も教養豊かであった。仕事の相談にも乗ってくれるし、寝物語でも専門的な話をしてくれた。漢文の詩の書き方も教えてくれたが、久しぶりに会いに行ったら、ニンニク臭くて、イヤになってしまった!他愛もない、友人同士の話は、第2帖の「帚木(ははきぎ)」より。
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【教養としての読書】源氏物語① 源氏の母の死

こんにちは今日も源氏物語の世界へようこそこれからは源氏物語のエピソードを紹介していきます源氏の母親が「桐壺の更衣(きりつぼのこうい)」であることは以前お伝えした通り。桐壺の更衣は23歳という若さで亡くなる。このとき源氏は3歳。数年前から宮中でのいじめによる精神的ストレスも重なり、病気がちで里下がりも多い様子であった。桐壺の更衣は、按察大納言(あぜちだいなごん)の娘であったが、父親が亡くなり、後ろ盾がなかったため、低い身分である更衣として、桐壺帝のお局にあがった。*ちなみに、天皇の后は、皇后・中宮・女御(にょうご)・更衣の順に身分が高い。身分の低い桐壺の更衣が、帝の寵愛を受けることに嫉妬した、他の女御や更衣は、廊下に汚物を撒き散らかして通れないようにしたり、扉を両方から閉ざして、会いに行けないようにしたり、桐壺の更衣へのいじめは悲惨であった。桐壺の更衣の葬儀は、愛宕(おたぎ・京都市東山区鳥辺野)で行われ、源氏の君は母親の実家に引き取られた。どの時代も、いじめは壮絶ですね!
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【教養としての読書】源氏物語⑦ 登場人物の紹介

こんにちはみなさんは、縁担ぎは何かしていますか?私は、マリア・セレンさんが「Brindisi」を歌われるときにされる、マリアさんのカップと客のこぶしを合わせてする乾杯遊びを、縁担ぎの1つにしています。乾杯ができたお客さんは、幸せになれるらしいです。心理的安全性が確保されないと、家事や仕事何にせよ良いパフォーマンスはできませんから、科学的根拠はさておき、みなさんも何か1つ縁担ぎすることをお勧めします。マリア・セレンさんは、テノールとソプラノ両方が出せる類まれな歌手です。ご存じない方は、「Japan's Got Talent」で検索!!今日は源氏物語 マイナーキャラだけど、知っていると得するかも?な3人をご紹介。①源典侍(げんのないしのすけ)美人で才能あふれるが、好色家の女性。源氏が大のお気に入り。初めて源氏と出会ったとき、源氏は19歳、源典侍は57歳。②朝顔の斎院(あさがおのさいいん)桃園式部卿(ももぞのしきぶきょう)の娘。源氏のいとこにあたる。若い頃から何度も源氏にアタックされるが、拒み続けた。③弘徽殿の大后(こきでんのたいごう)源氏の父親の妃の1人。源氏の兄である朱雀院の母。源氏の母である桐壺の更衣をいビり倒して殺してしまった。源氏の政敵・右大臣の娘。
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【教養としての読書】源氏物語⑥ 登場人物の紹介

こんにちは、ココナラドクターです。先日宇治平等院鳳凰堂に行ってきましたが、とてもよかったですよ。鳳凰堂では、臨終の際に、阿弥陀如来が迎えに来る絵が扉や絵に描かれていて、見事でした。こんな仕事をやっていると死は身近なものなので、感慨深いものがありますね。まだまだ続く、源氏物語の女性陣のご紹介。有名なのは1)義理の母、藤壺の女御(ふじつぼのにょうご)2)正妻格の紫の上(むらさきのうえ)3)正妻の葵の上(あおいのうえ)ですが、さらに魅力が異なる女性たちを学んでいきましょう。①末摘花(すえつむはな) 源氏が18歳のときに、結ばれた女性。 「座高が高く、背が曲がっていて、鼻はゾウのように長く、先は赤い」こと から、鼻が赤いことにちなんで、末摘花と呼ばれた。 黒ヒョウのコートを着たりと、ファッションセンスも欠けていたよう。 健気な一面を、源氏は気に入ったという。②玉鬘(たまかずら) 夕顔と頭の中将(とうのちゅうじょう)の娘。源氏が養女として引き取る。 美人であり、源氏が手を出したくなっていたところ、髭黒の大将(ひげくろ のたいしょう)と結婚することとなった。髭黒の大将には長く連れ添った妻 がおり、この結婚が決まったとき、怒って香炉の灰を投げつけたという。③秋好中宮(あきこのむちゅうぐう) 六条御息所(ろくじょうみやすどころ)の娘で、冷泉帝(れいぜいてい)の 中宮になるまでは、梅壺の女御(うめつぼのにょうご)と呼ばれた。 秋が好き。④女三の宮(おんなさんのみや) 源氏の兄である朱雀院(すざくいん)の第3皇女。 葵の上(あおいのうえ)亡き後、ずっと空席であった正妻になる。 このとき女三の宮は1
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【教養としての読書】源氏物語⑤ 登場人物の紹介

こんにちは、ココナラドクターです。薬師寺は天武天皇が皇后鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ・後の持統天皇)の病気平癒を祈って発願・持統天皇の代で完成しました。写真の金堂(こんどう)には、薬師如来と左右に立つ日光菩薩、月光菩薩が安置されており、薬師如来はいわば医師、日光菩薩は日勤の看護師、月光菩薩は夜勤の看護師と解釈することができます。①夕顔(ゆうがお) 父親の死後、落ちぶれてしまい、頭の中将(とうのちゅうじょう)の愛人と なる。病気の乳母を見舞った際に、隣家に咲く夕顔の花を気にいった源氏は その夕顔の主人と手紙のやり取りをするようになり、才知に惹かれるように なる。デート中、六条御息所の生霊に襲われ、亡くなる。 帚木 (ははきぎ)の巻では、源氏や頭中将 (とうのちゅうじょう)等が 好きな女性のタイプを語るシーンがあり、雨夜の品定めとして知られる。 その中で、夕顔は「引っ込み思案のいい女」として源氏が懐かしんだ。②紫の上(むらさきのうえ) 源氏の父親の後妻であった、藤壺の女御(ふじつぼのにょうご)の姪にあた る。子供のとき源氏に引き取られ、彼好みに育てられた正妻格の女性。 源氏がロリコンと呼ばれる、最大の所以である。 晩年は、愛人を作る源氏に悩み、出家を申し出るが、許されず亡くなる。③花散里(はなちるさと) 源氏にとって古妻の1人。家庭的で素朴。 正妻の葵の上が亡くなったのち、源氏に依頼され、息子の夕霧(ゆうぎり) を育てた。④朧月夜(おぼろづきよ) 源氏の政敵である、右大臣家の姫。源氏の兄の朱雀帝(すざくてい)の妃で あったが、源氏に言い寄られてしまう。 これがきっかけで、源
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【教養としての読書】源氏物語④ 登場人物の紹介

初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)が、橿原宮(かきはらのみや)で即位したことを祀り、橿原神宮は「はじまりの地」として、知られています。こんにちは、ココナラドクターです。今年から何かを始めるみなさんも、そうでないみなさんにも、幸運がありますように!さて、今回は源氏を取り巻く女性陣のご紹介です。女性の数が多いですが、一緒に1人ずつ学んでいきましょうね!!①藤壺の女御(ふじつぼのにょうご) 源氏の父親である、桐壺帝(きりつぼてい)の後妻。 桐壺帝の先帝の第4皇女。 源氏の母親である、桐壺の更衣とそっくりの容貌を持ち、源氏からの求愛を 拒み切れずに、不義の子、のちの冷泉帝(れいぜいてい)を産む。 とても美しく、「かがやく日の宮」と呼ばれた。②正妻、葵の上(あおいのうえ) 左大臣の娘。もともと源氏の兄の朱雀帝(すざくてい)に嫁ぐ予定であった が、左大臣が源氏の将来性を見込んだため、16歳で源氏に嫁ぐ。 教養豊かな美人であったが、プライドが邪魔してか、源氏とは仮面夫婦であ った。夕霧(ゆうぎり)を生んだのちに没する。③女の嫉妬は恐ろしい、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ) 源氏の父親である桐壺帝の弟の妃であった。 20歳で未亡人となり、一人娘を育てる。 源氏に言い寄られ、関係を結ぶも、嫉妬心が強く、生き霊となって葵の上や 愛人などを、次々に殺してしまう。④一夜を共に過ごした、空蝉(うつせみ) 年取った受領(ずりょう)である伊予介(いよすけ)の後妻。 受領とは地方官のことで、貴族ではあるが、身分は低い。 源氏に押し切られて一夜を共にするが、夫の死後に尼となる。 知的であるところに源
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【教養としての読書】源氏物語③ 登場人物の紹介

小学生のときから、源氏物語が好きでよく読んでいました。(漫画は禁止されていましたが、ブラックジャックだけOKでした。)今は主に産業医・内科医をしています。光源氏を取り巻く男性たち、その2です。①光源氏の息子、夕霧(ゆうぎり) 光源氏と正妻、葵の上(あおいのうえ)の息子。葵の上が早く亡くなったため、祖母・大宮に育てられる。光源氏の意向で、低い官位である六位を賜ることになり、彼が自らの努力で出世するための基盤となった。実直な性格。大宮邸で一緒に育った、雲居の雁(くもいのかり)と結婚する。雲居の雁は、頭の中将(とうのちゅうじょう)の娘である。②光源氏の従者、惟光(これみつ) 源氏の乳母の息子。光源氏の腹心の従者。 主人の逢引きを計画したり、まめな性格。 娘の藤典侍(とうのないしのすけ)は夕霧に見初められ、側室となった。③空蝉(うつせみ)の弟、小君(こぎみ) 源氏に命じられて、姉である空蝉との仲を取り持つ。 空蝉は年寄りの伊予介(いよすけ)の妻であったが、一夜を共にしてしまう。④左大臣(さだいじん) 源氏の正妻となった、葵の上(あおいのうえ)の父親。 同時に源氏の幼馴染の頭の中将(とうのちゅうじょう)の父親である。⑤悲劇の一途男、柏木(かしわぎ) 源氏の兄である朱雀帝(すざくてい)の三女、女の三宮(おんなさんのみ や)は、源氏の妻であったが、好きになってしまい、不義の息子薫(かお  る)を設けてしまう。女三宮はその後出家。
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【教養としての読書】源氏物語② 登場人物の紹介

こんにちは、医者やっています(雑)先回は源氏の両親をご紹介。今回は源氏を取り巻く男性陣をご紹介。古典はとっつきにくい印象がありますが、主な登場人物をおさえてしまえば、読みやすいです。①光源氏(主人公)父親である桐壺帝(きりつぼてい)は、第二皇子を皇族ではなく臣下とし、「源氏」と名乗らせた。ルックスが良く、何をやらせても超一流の源氏は、「光る君」と呼ばれるようになる。中年以降は複数の女性との愛に悩み、寂しい晩年を送る。②兄の朱雀帝(すざくてい)桐壺帝の第一皇子。母親は弘徽殿の女御(こきでんのにょうご)。柔和な性格として愛されたが、光源氏に容姿も教養すべてが劣ってしまう。朧月夜(おぼろづきよ)を妃に迎える予定であったが、光源氏に寝取られてしまう。24歳で即位。40代で出家を急ぎ、愛娘の三女、女三宮(おんなさんのみや)を源氏の嫁とする。③実は源氏の息子、冷泉帝(れいぜいてい)桐壺帝(きりつぼてい)の第十皇子。桐壺帝の後妻である、藤壺の女御(ふじつぼのにょうご)と源氏の間にできた、不義の子である。朱雀帝の後を継ぎ、11歳で即位。朱雀帝の第一皇子である、今上帝(きんじょうてい)に譲位するまで18年、世を治めた。譲位後は冷泉院に住んだことから「冷泉帝」と呼ばれる。まじめな性格であり、成長してから本当の父が源氏と知り、強く苦悩する。④親友、頭の中将(とうのちゅうじょう)源氏の幼馴染であり、ライバルかつ悪友として、成長していく。左大臣の息子。源氏の正妻となった、葵の上(あおいのうえ)の兄。大人になってからは政敵としてしのぎを削る。容姿に官職、色恋沙汰も一流だが、源氏にいつも一歩先をリードされて
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【教養としての読書】源氏物語① 登場人物の紹介

教科書や大学入試にも登場する古典として有名な源氏物語。それまで物語は、「宇津保物語」「竹取物語」「住吉物語」くらいしかなく、過去に類を見ないエンターテインメント性に富んだ本ということができます。今回は源氏の両親をご紹介。①源氏の父親「桐壺帝(きりつぼてい)」 妻である桐壺の更衣(きりつぼのこうい)を溺愛する。 2人の間に生まれたのが第2皇子光源氏である。 桐壺の更衣を愛するがあまり、顰蹙を買ってしまい、光源氏を皇族ではな  く、臣下とし、「源氏」と名乗らせた。 桐壺の更衣の死後、彼女とそっくりの女性「藤壺の女御(ふじつぼのにょう ご)を迎え、第十皇子(のちの冷泉帝 れいぜいてい)が生まれる。 冷泉帝は、実は藤壺と源氏の間の子である。②源氏の母親「桐壺の更衣」 父が早世したため、後見人がおらず、桐壺帝に入内。 美人であったため、桐壺帝に愛されたが、他の女性に疎まれ、心労がたた  り、若くして逝く。
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年賀状の準備

ひふみことぶきです。早いもので、もう師走も後半になりました。皆さんもそうだと思いますが、やはり大変忙しい。そんな中で、年賀状の準備もしなきゃと思い、郵便局に買いに行きました。僕は無地のものを数枚購入します。最近はもう出さないとか、メールで済ませるとかが多くて。で、なぜ無地かというと、僕は出す人に向けて降りてくる言霊を57577の和歌の形で届けるということを恒例としているからです。すごくシンプル!年賀状の起源は平安時代の新年の挨拶に遡るみたいです。貴族同士の挨拶だから、お互いに和歌なども交わしていたのではないかと推測されます。平安時代といえば!ということで、カバー写真は「源氏物語絵巻」の柏木の巻を載せてます。源氏の二人目の正妻である女三の宮が父親の朱雀院に出家させてほしいと懇願している場面。この少し前に、女三の宮は若い貴族の柏木と密通して、懐妊までしてしまい、そのことが源氏に露見します。表向きは源氏の子供として育てますが、本当のことを当事者たちは知っています。罪の意識におののき震えたわけです。でも源氏も若い頃に父親にあたる桐壺帝の妻にあたる藤壺を寝取り、懐妊させています。つまり、同じことをしていて、因果が巡ってきたわけです。ああ、気をつけたいですねえ…って誰に言ってんだろう?(笑)まあ、そんなことはいいか。せっかくだから、年末のお忙しいところ、このブログを読んでくださっているあなたにも、和歌をひとつ。まだ新年には早いですが。あかねさす紫匂ふ佳き人の年のまにまにいや栄えなむお目通しありがとうございます。ひふみことぶき
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〚 御神事 〛 【 岩戸落葉神社 】『天御衣織女稚姫神 弥都波能売神 瀬織津比咩神』③

私くしのAmebaブログ『宇宙意識と未来農業に向かって』を ココナラへ記載していきます 過去ブログからですがお読みいただけましたら幸いです 更新分はAmebaブログにてご覧ください・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・※ ↓こちらのブログはアメンバー限定です   こちらでは記載いたしませんのでご了承ください2023-05-13再追記〚 神 業 〛お茶会とは初歩の試験場 [本質は合格したモノだけに天は御光と御言葉を授ける]・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2023-05-18 テーマ:ブログ天より御指示が降りましたので御神事 御神託 を一般公開いたします       2023/05/18 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   下記の更新日時 2023/05/14 大変お待たせ致しました御神事をお伝えいたします   〚 御神事 ③ 〛     岩戸落葉神社  (いわとおちばじんじゃ)4月17日 御神事参拝致しました京都府京都市北区小野下ノ町170        左側 岩戸神社         右側 落葉神社      本殿岩戸神社 (元天津石門別稚姫神社)      御祭神  三柱 (水に関わる神)天御衣織女稚姫神(あめのみそおりめわかひめのかみ)=稚日女神 (わかひめのかみ)弥都波能売神 (みづはのめのかみ) =罔象女神瀬織津比咩神 (せおりつひめのかみ) =瀬織津姫神    摂社     御霊宮落葉神社 (元堕川神社)御祭神 落葉姫命 (おちばひめのみこと)    神明社 御祭神 天照皇大神 天児屋根命    山神社 御祭神
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「日本の古典について⁈💜」🎾🚴‍♀️🏓⛳⚔️😎😍

💜まずは、「源氏物語」です!私は、前から気になっていたのですが、女性に何故人気があるのか?という事にです。文献を読んだりしていました。単なる正義感の強いプレイボーイの物語と感じていて、”別に”という感じでした。ショーンコネリーの007の感覚の物語だとも思っていました。やはり、男だからとその時は思っていました。ところが、還暦を迎え捉え方に変化が生じた次第です。要は、何を書いた物語で有名なわりには案外世間で知られていないという事。つまり、光源氏の行動を立派だとしているのか、悪いことだとしているのかそのへんになると世間の人々のはっきりとした考えが認められない事に....!有名なのに案外知られざる物語であるといえると思います。日本の古典には、天皇とか皇太子というような、非常に地位の高いこの世で一番尊い人の生涯を語り伝えた物語は多く存在します。そういう男性は、「容姿や人格が優れていたのはもちろんですが何よりも(偉大な霊魂?)を所有すると思われていました。」その(偉大な霊魂?)があちらこちらの地方を代表する女性たちを魅きつけその女性たちを通じてそれらの地方を支配下におさめていったのです。古代の大貴族がたくさんの妻を持ったのはそういう理由あっての事なのです。「源氏物語」の主人公光源氏という人も「古代の偉大な男性の伝統?」を引き継いでいます。ですから、この世で最高の地位を得、たくさんの妻を持ち美しい栄華の生活を実現したのです。「源氏」というのは、皇族でありながら臣籍に下った人をいう言葉で光源氏は光輝くような源氏様、もと皇族の皇子様という意味です。「源氏物語」の作者である紫式部は、光源氏を賛美と
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古典にみる恋愛文様

入内した弘徽殿(こきでん)女御には余裕しかなさそうである。まず帝の第一婦人である。右大臣の娘で家柄もよく、そしてなにより第一男子を誕生させている。一族は安泰である。 しかし、寵愛を独占できたのは彼女ではなかった。独占したのは桐壺である。しかし桐壺の父は大納言で右大臣より格下であり、産んだ男子は二番目である。 以上は源氏物語1帖「桐壺」の主要プロットである。 持った弘徽殿ではなく、持たざる桐壺が寵愛された理由は何なのか。桐壺は、「美しい女」とされているが、弘徽殿も、美しかったのではないか。家柄の気品もあるだろうし、教養もつんでいる。帝の「好み」が桐壺に軍配が上がるとはいえ、それ以外の全てで勝っている。桐壺は、帝の「好み」だけで寵愛を独占できたのだろうか。 もしかしたら、美しさ以外、勝る要素がなかったが故、寵愛を受けられたのではないか。つまり帝が惹かれたのは、「欠けている美しさ」ではなかったか。そしてもう一つ、弘徽殿の「嫉妬」が、帝の桐壺への想いを助長したのではないか。理は、現在も千年前も変わらない。欠けた月に趣きを感じ、恋愛のエネルギーは「難しく険しい道」そのものなのである。弘徽殿の取るべき手段は、「諦める」ことだったのかもしれない。諦めさえすれば、失恋した弘徽殿が誕生し、嫉妬そのものも吹き飛ぶ。「諦める」ということは、寵愛の放棄ではあるのだが。 「弘徽殿女御という人は、気が強く険のある人柄であった」、「弘徽殿から聞こえる管弦の音は、聞くに堪えない」と物語られるが、嫉妬の呪縛から逃れるためには、管弦の音で埋めるしか、実は余裕がなかったのかもしれない。 そんな視点からもう一度「源氏
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