“自分の好き”と“人の喜び”がつながるとき
龍雲日記 Vol.2 ― 龍とわたしが、空の下で交わした小さなおしゃべり ―車の中で、ふと空を見上げた。電線のすき間からのぞいた青空に、ゆるやかに流れる雲――それはまるで、のびやかに泳ぐ龍の姿だった。私は、朝からずっと心の中で問いかけていた。「“好きなことを仕事にする” って、どういうことなんだろう?」風の音にまぎれて、聞き覚えのある声がした。「やぁ!光の子よ。あんたほんまに悩むの好きやな!」雲の向こうから、いつもの龍がニヤリと笑いながら話しかけてきた。「“好き”だけじゃ、あかんのよね?」私は龍にたずねた。龍は、少し真面目な声で教えてくれた。「好きなこと。それが “誰かの喜びの種になるか” を考えてみ。」「 “好き” は原石や。でもな、それを使って誰かに喜んでもらいたいって思ったときに、それは光る “宝石” になるんや。」私はハッとした。ただ自分の中で完結していた “好き” が、誰かの喜びにつながる瞬間、それは、この世で意味を持つ『魂の使命』としての“仕事” になるのかもしれない――と感じた。「私、筆で言葉を書くことや“名前” に込められた意味を読み解くことが大好き。でも一番うれしいのは、それを受け取った人の心にポッと灯がともる瞬間。」そのとき、龍は少し声を強めてこう言った。「ほんまに好きで、これで自分が人を幸せにできる!って思ったら――なんとしてでも、伝えたくなるやろ?」私はドキッとした。それは、まさに今の自分のことだった。“好き” という感覚を超えて、 “届けたい” という想いに変わったとき、それはもう使命なんだ――そう、確信した。龍雲が、空の高みにすっと消えていくのを見届
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