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司令塔の悲鳴、そして目に見えない連鎖のなかで

うつ病を「脳の癌(がん)」と表現するとき、その言葉の持つ意味は想像以上に重く、そして複雑です。なぜなら脳という臓器は、私たちの五感や五臓六腑、つまり身体のすべてをコントロールする「絶対的な司令塔」だからです。その司令塔がエラーを起こして機能不全に陥るということは、単に気分が落ち込むというレベルの話ではありません。司令塔そのものが傷つくことで、今度は身体のあちこちへ、さまざまな不調の「きっかけ」を誤って指示してしまうようになります。私自身、この目に見えない疾患に冒された際、ひどい肩こりや激しい倦怠感に長い間苦しめられました。それは心の問題などではなく、脳という司令塔が狂いを生じさせ、身体に肉体的な痛みや疲弊を命じていた証拠だったのです。原因が目に見えないからこそ、正しい治療に辿り着き、回復の兆しを掴むまでには、本当に膨大な時間を要しました。さらにこの病の残酷さは、その「罹患(りかん)歴の長さ」にあります。うつ病は多くの場合、長い年月をかけて付き合わねばならない慢性的な病になりがちです。そして、その長い療養の途中で、もし他の病気に罹ってしまったらどうなるでしょうか。ただでさえ司令塔が弱り切っている肉体に、新たな負荷が覆いかぶさる。身体は逃げ場を失い、より一層激しい苦しみと孤独な立場へと追いやられてしまいます。だからこそ、まずは患者自身がこの病気を「脳の癌」であると正しく自覚し、受け入れることが何よりも重要になります。自分は甘えているわけでも、心が弱いわけでもない。深刻な脳の病気と戦っているのだと、まずは自分自身が認めてあげることからすべてが始まります。しかしここで、どうしても注意し
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