④新メニューの反応が伸びにくい時は、試作前の商品設計を見直す
新メニューを考える時、最初に味から入ることは多いと思います。もっと濃厚にする。もっと辛くする。もっと旨味を足す。もっと見た目を良くする。もちろん、味づくりはとても大切です。ただ、飲食店の新メニュー開発では、「味は悪くないのに、思ったほど注文につながらない」ということが少なくありません。その場合、味そのものだけではなく、試作前の商品設計が十分に整理されていない可能性があります。新メニューは、料理としておいしいだけでは不十分です。誰に向けた商品なのか。どの場面で注文される商品なのか。いくらで提供する商品なのか。既存メニューと何が違うのか。原価と売価のバランスは成立するのか。現場で同じ品質に作れるのか。このような条件が見えていないまま試作を始めると、途中で判断基準がぶれてしまいます。たとえば、同じ唐揚げでも、定食として提供するのか、居酒屋のおつまみとして提供するのか、弁当用に提供するのかで、正解は変わります。定食なら、ご飯が進む味の濃さや満足感が重要になります。居酒屋なら、お酒との相性やつまみやすさが重要になります。弁当なら、冷めても味がぼやけにくいことや、時間が経っても印象が落ちにくいことが重要になります。同じ料理でも、提供する場所や食べる場面が変われば、商品としての設計は変わります。ここを決めずに味だけを調整すると、「おいしいけれど、選ばれる理由が弱い商品」になってしまいます。特に見落とされやすいのが、価格に対する納得感です。良い食材を使えば、味は良くなりやすくなります。ただし、原価が上がれば、当然売価にも影響します。売価を上げるなら、お客様が納得できる理由が必要です。食材感なの
0