ヤリチンEpisode File. 西船橋アフタヌーンロマンス
もうしばらく僕は、横浜と東京の狭間に住処を構えている。横浜は好きだ。街を歩く全ての人に、何か恋愛のストーリーを感じることができる。そんな街から、日々職場のある渋谷に出て行くと、思わず気分が滅入ってしまうのだが、、なんとなく、もうなれてしまった。「慣れ」を知ってしまった僕ら人間は、どうしてこんなにも新しいものに逃避ともいえる執着をするのだろう。何不自由なく、生きていける。欲しいものがあれば、買える。家族は安心した様子で今日も愛しく、愛に満ち溢れてる。それでもこんなに終わっているのは、なんでだろう。僕の仕事は、ベンチャー企業でマーケターというポジションだ。仕事をするのは職場がやはり一番気が落ち着くものの、やはりアポイントが入ってしまうと、僕は女性を優先する。仕事が言い訳で、パートナーと会わない選択肢を取るようになってしまった時は、なるべく早い段階で「お別れ」を告げるようにしている。だって僕だけじゃない。お相手の時間も無碍にしてしまうから。それって多分とても非効率なんだ。この日は3回目の密会の日。僕の住まいは横浜と東京の境。彼女は千葉県と東京の境、西船橋という街に住んでいる。女性にはあまり、足を使わせたくない僕は、朝からしっかりワックスを決め込んで、西船橋の駅なか、こじんまりとしたベーカリーでコーヒーを啜っていた。ここのコーヒーはずいぶん渋い。少し煮詰めすぎたような焦げた味がする。2杯目のおかわりをもらう時間帯に、彼女は真っ白いブラウスでやってきた。少し痩せすぎた。高身長の美人だった。3度目に瞳の奥に映した彼女の姿は、その細い身体の線を折り曲げて怖しくなるようなスレンダーだ。彼女はク
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