「また来たい」は、満足ではなく“あなたがいい”から生まれる
今は、いいものがたくさんあります。美味しいお店。丁寧な接客。おしゃれな空間。便利なサービス。わかりやすい説明。探せば、いいものは本当にたくさんあります。だからこそ、ただ「良かった」だけでは、記憶に残りにくいことがあります。もちろん、満足は大切です。美味しかった。丁寧だった。気持ちよかった。安心できた。それは、サービスとしてとても大切なことです。でも、似たように良いものがたくさんある中で、お客様がもう一度そこに戻ってくる理由は、満足だけではないのかもしれません。「また来たい」と思うとき、そこにはもう少し個人的な理由があります。あの人の説明がよかった。あの人の選び方が好きだった。あの人の距離感が心地よかった。あの人がいるから、もう一度行きたい。つまり、サービスそのものだけではなく、“あなたがいい”で選ばれることがある。これは、今の時代のしんどさでもあり、嬉しさでもあると思います。しんどいのは、ただ良いものを用意するだけでは選ばれにくくなっているからです。価格、便利さ、品質、見た目。どれも比べられる。少し検索すれば、似たようなものはたくさん出てきます。だから、売ることはとても難しくなった。でもその一方で、自分の人生やこだわりや感性が、そのまま価値になりやすい時代にもなったのだと思います。「この人が選んでくれたから」「この人の言葉だから」「この人のこだわりが好きだから」「この人から受けたいから」そうやって、人で選ばれることが増えている。それは、サービス提供者にとって、とても大きなモチベーションになります。私にも、忘れられない言葉があります。退職の挨拶をしたとき、あるお客様に言われました
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