商店街を歩くと、少しだけ人にやさしくなれる
ハルのよりそい相談室です。今日は、商店街を歩いたときの話を書いてみます。
商店街って、なんだか不思議です。
特別な場所ではないのに、歩いているだけで少し落ち着く。
古い看板があって、店先に植木鉢が置いてあって、八百屋さんの前には段ボールが積まれていて、どこかから揚げ物の匂いがする。
大きなショッピングモールみたいに、全部がきれいに整っているわけではありません。
むしろ、少しごちゃっとしている。
でも、そのごちゃっとした感じの中に、人の暮らしがある気がします。
誰かが朝からシャッターを開けて、誰かが品物を並べて、誰かが「今日は寒いね」なんて言いながら買い物をしている。
そういう当たり前のやりとりが、ちゃんと残っている場所。
最近は、効率のいいものが増えました。
欲しいものはスマホで買えるし、誰とも話さなくても一日が終わることがあります。
便利です。
本当に便利です。
でも、ときどき思います。
便利さだけでは、心が少し置いていかれることがあるなと。
商店街には、用事のない時間があります。
急いで買わなくてもいい。
ただ歩くだけでもいい。
気になる店をのぞいて、買わずに帰ってもいい。
それでも、なんとなく受け入れてくれるような空気がある。
お惣菜屋さんの前で立ち止まる。
コロッケの匂いがする。
小さな和菓子屋さんのショーケースに、季節の名前がついたお菓子が並んでいる。
古い文房具屋さんの奥には、いつから置いてあるのかわからないノートが静かに眠っている。
そういうものを見ると、心の中の歩く速度が少しだけ遅くなります。
ああ、急がなくてもいいのかもしれない。
ちゃんと暮らすって、こういう
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