7年間、5人のヒーラーを渡り歩いた女性の意識監査報告。
変わらなかったのは、施術のせいではなかった。こんにちは。宇宙銀行・静謐監査官のMakikoです。今夜も、窓の外では数多の人間たちが「本当の自分」という、存在もしない迷子札を探して右往左往しています。当監査部門には、日々膨大な「意識の負債」が報告されます。本日は、ある一行の監査報告書を公開しましょう。これは、あなたの物語かもしれません。【監査対象:Aさんの場合】48歳、会社員。彼女の帳簿は真っ赤でした。7年間で5人のヒーラーを渡り歩き、レイキ、タロット、チャクラ、アカシック……。注ぎ込んだ金額は、100万円の大台を突破。彼女は言いました。「次こそは、本物の先生に出会える気がするんです」と。監査官として申し上げましょう。それは「次こそは、この宝くじが当たるはず」と震える手で千円札を差し出すギャンブラーの眼差しと同じです。彼女がやっていたのは、癒やしではありません。「自分という責任」からの、華麗なる逃走です。意識の赤字サイクル:スピリチュアル・ホッパーの末路なぜ、彼女は渡り歩くのか。それは、ヒーラーの能力が足りなかったからではありません。「自分を救う主権」を、他人の机の上に置き忘れてきたからです。新しいヒーラーに出会うたび、彼女は束の間の「救われた感」を味わいます。それは、ボロボロの泥舟に金ピカのペンキを塗るような作業。数ヶ月経てば、ペンキは剥げ、また浸水が始まります。そして彼女は言うのです。「この人は、私の根本には届かなかった」と。あなたはただの「観測者」であるAさんに欠けていたのは、新しい技術ではありません。「すべては、私が体験している単なるショーである」という冷徹な視点です。マ
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