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画面の向こうの、知らない声

夜、彼からLINEが届いた。「今日さ、合唱コンクールだった」続けて、動画が送られてきた。私は、少しだけ迷ってから再生ボタンを押した。画面の中で、娘さんが緊張した顔で立っていた。少し震える歌声。その奥から、彼の声が聞こえた。「大丈夫だって」優しい声だった。父親の声だった。私は、スマートフォンを持つ手を、少しだけ強く握った。彼には、帰る場所がある。私は、そこにはいない。動画の最後に、彼からメッセージが届いた。「めっちゃ頑張ってた」嬉しそうだった。私は「よかったね」と返した。それだけだった。胸の奥が、静かに冷えていった。昨日まで、あんなに揺れていたのに。今日は、別の世界を見せられている。私は、何を期待していたのだろう。― 続く ― こまで読んでくださって、ありがとうございます。 特別な言葉や出来事のあとほど、 心が不安定になることがあります。 自分も既婚者なのに。 そう思いながら、誰にも話せずにいる方も少なくありません。 その気持ちを、否定せずにお聞きします。 恋愛と人生の相談室「心葉(ここは)」で、 あなたのお話を、安心して話せる場所をご用意しています。 ▶ 心葉(ここは)電話相談はこちら
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止まらなかった言葉。

彼は楽しそうに娘の話をしていた。「最近よくしゃべるんだよ」 その一言を見たとき、胸の奥がざわっとした。私は思わず返信した。「思春期の娘って普通そんなに父親と話さないよ」 送信。少し間があいた。でも、もう止まらなかった。「子離れできてないんじゃない?」それでも足りなかった。私はさらに送った。「なんか娘に依存してるみたい」 送信ボタンを押したあと、 指が止まった。 やりすぎた。 でももう、 メッセージは消せなかった。スマホの画面を見ながら、胸の奥がどんどん冷えていく。私は本当は、 そんなことを言いたかったわけじゃない。ただ。寂しかった。彼が、 家族の世界の中で笑っていることが。私はその外側にいる。その事実が、どうしても苦しかった。嫉妬なんてしたくない。 大人なんだから、 わかっているつもりだった。でも感情は、 そんなにきれいには動いてくれない。好きだから苦しい。大切だから、 どうしても比べてしまう。そして気づけば、自分でも嫌になるような言葉を投げてしまうことがある。恋愛は、いつも冷静でいられるものではないのかもしれない。 ーーー続くーーー⭐︎ーーー⭐︎ーーー⭐︎ーーーここまで読んでくださって、ありがとうございます。恋愛をしていると、 自分でも驚くような感情が出てくることがあります。嫉妬してしまう。言わなくていい言葉を言ってしまう。あとで自己嫌悪になる。でもそれは、誰かを大切に思っているからこそ 生まれる感情でもあります。 「こんな気持ち、誰にも言えない」 そう思って、ひとりで抱えてしまう方はとても多いです。 もし今、 同じように心が揺れているなら。ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
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