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①「性について“問う”ことは、間違いですか?」

性の悩みは、いきなり「答え」から始まることは、ほとんどありません。多くの場合、最初に生まれるのは、とても小さな問いです。「これって普通じゃないのかな」「誰にも言えないけど、ずっと引っかかっている」けれどその問いは、声に出される前に飲み込まれてしまうことが少なくありません。なぜなら、性について問うことは、どこか「いけないこと」のように感じさせられてきたからです。ときには、問いより先に「これはこういうものだ」という答えだけを抱えていることもあります。それもまた、問いのはじまりなのかもしれません。⸻哲学は、もともと問いから始まる学問です。ソクラテスは、「自分は知らない、ということを知っている」と語りました。知らないことを恥じるのではなく、分からないと問うこと自体が、人間らしさだと考えたのです。けれど、性のことになると、私たちは急に“分かったふり”を求められます。「普通はこう」「みんな我慢している」その言葉が、問いを持つ心を、静かに黙らせてしまう。⸻性の悩みが苦しくなるのは、悩んでいるからではありません。「こんなことを考えてはいけない」と自分に言い聞かせてしまう瞬間に、心は行き場を失います。問いを持つことは、弱さではありません。むしろ、自分の感覚を大切にしている証です。答えがなくてもいい。ただ、問いがあることを否定しなくていい。次のブログでは、「問いを持ったままでいること」について、もう少し言葉を重ねてみようと思います。
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声を出すのが、少し怖いときに 

「こんなこと言ったら、どう思われるだろう」「変だと思われたら、傷つく」「否定されたら、もう立ち直れないかもしれない」性の悩みを話す前に、多くの人が立ち止まるのは、“評価される怖さ” です。それは、とても自然な感情です。⸻私たちは、性について話すときほど、自分そのものを差し出す感覚になります。だから、評価=自分の存在を測られることのように感じてしまう。哲学者キルケゴールは、「人は理解されないことより、誤解されることを恐れる」と語りました。評価が怖いのは、あなたが弱いからではありません。大切にしている感覚が、そこにあるから です。⸻でも、ここで一つだけ。話すことは、評価を受けることではありません。正しいかどうかを決める場でも、答えを出す試験でもない。ただ、今のあなたの感覚を、そのまま置いてみること。評価されない場所では、人は初めて、安心して問いを持てます。⸻声に出せない日があってもいい。怖いままでもいい。評価されない関係性がある、という事実だけを、今日は持ち帰ってもらえたら十分です。今は読むだけで精一杯かもしれません。もしよければ、  【心の案内図】今のあなたに寄り添う、6つのメッセージに、案内を書いています。🔻
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②「問いには、答えがなくてもいい」

前回のブログでは、性について「問うこと」そのものが、決して間違いではない、というお話をしました。今回は、その続きです。⸻哲学者ハンナ・アーレントは「考えることをやめたとき、人は自分を見失う」と語りました。考えること、問い続けることは、正解を出すためではありません。自分が何を感じているかに、気づくため です。性の悩みも、同じです。話しているうちに「これが正しいかどうか」より先に「あ、私はこう感じてたんだ」と気づくことがある。それだけで、心が少し軽くなることがあります。⸻問いには、必ず答えが必要なわけではありません。・うまく言葉にできなくてもいい・途中で話が止まってもいい・結論が出なくてもいい問いは、持っているだけで、もう十分役割を果たしていることもあります。⸻話してもいいし、話さなくてもいい。でも、話しても大丈夫な場所があるということは、知っていてほしい。ここでは、取り繕わなくて大丈夫です。性のことも、心の奥のことも、ゆっくりで構いません。問いを抱えているあなたは、迷っているのではなく、ちゃんと自分を生きようとしている人です。⸻「答えが欲しいわけじゃないけど、誰かに聞いてほしい」そんな気持ちのときに、思い出してもらえたら嬉しいです。
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③「“普通”に疲れてしまったとき」

「普通はこうだから」「みんな同じだから」この言葉に、何度、救われたふり をしてきたでしょうか。性についての悩みは、とくに「普通」という言葉に押し込められやすい。違和感を覚えた瞬間に、「でも普通じゃないし」と、自分の感覚を引っ込めてしまう。⸻哲学は、“普通”を疑うところから始まります。それは反抗するためではなく、自分の感覚を取り戻すため です。「みんながそうしている」と「私はそう感じている」は、本当はまったく別のもの。性の悩みが苦しくなるのは、自分の感覚よりも“普通”を優先し続けてしまうからかもしれません。⸻疲れてしまうのは、弱いからではありません。ずっと「合わせること」を頑張ってきたから。でも、心は正直です。無視され続けた感覚は、ある日、問いとして浮かび上がります。「このままでいいのかな」「私は、何を我慢してきたんだろう」その問いは、あなたを責めるためではなく、守るために現れている。⸻“普通”から少し離れてもいい。すぐに答えを出さなくてもいい。次のブログでは、「話すのが怖い」と感じる理由 について、書いてみようと思います。
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④「話すのが怖いのは、弱いからじゃない」

「話したら、引かれるかもしれない」「うまく説明できない気がする」「自分でも何がつらいのか分からない」性の悩みを前にすると、言葉はとても不安定になります。だから、話すのが怖くなるのは、とても自然なことです。⸻哲学では、言葉になる前の感覚をとても大切にします。まだ整理されていない思い。矛盾したままの感情。それらは、未完成だからこそ価値がある。性の悩みも同じです。うまく話せなくてもいい。途中で止まってもいい。沈黙があってもいい。⸻「ちゃんと話さなきゃ」「理解してもらわなきゃ」そう思うほど、言葉は遠ざかります。でも、話すことは“説明”ではありません。一緒に立ち止まること。問いをそのまま置いてみること。それだけで、心は少し緩みます。⸻話してもいいし、話さなくてもいい。ただ、安全に問いを置ける場所があるということを、覚えていてください。弱いから話せないのではなく、大切なものだから、慎重になっているのだと思います。そのままの状態で、十分です。もし、どこから読めばいいか迷ったら  【心の案内図】今のあなたに寄り添う、6つのメッセージに、まとめています。🔻
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