会話が減った二人は、仲が悪いのか——噛み合っている二人ほど、言葉は少ない
こんにちは。鑑定家のりつ洋玄です。私は約19年、ペアで踊る競技の指導をしてきました。何千組もの「二人」を近くで見てきた中で、意外に思われることが一つあります。噛み合っている二人ほど、言葉が少ないのです。今日は「会話が減った」という話を書きます。■「最近、話さなくなった」は、たいてい悪い知らせとして語られる夫婦でも、恋人でも、長く一緒にいる相手との会話が減ってくると、多くの人が不安になります。前はあんなに話したのに。もう気持ちがないのかもしれない。——そう受け取るのは、自然なことだと思います。ただ、ペアを長く見てきた立場から言うと、言葉の量と、通じている量は、必ずしも比例しません。■上達したペアから、まず言葉が消えます組み始めたばかりの二人は、よく喋ります。「次はこう動くね」「もう少し待って」「今のは早かった」。必要だから喋るのです。まだ体で通じていないところを、言葉で埋めている。ところが噛み合ってくると、その説明が要らなくなります。目線と、重心の移り方と、呼吸だけで話が済んでしまう。傍から見ると、ずいぶん静かな二人になります。でも中では、前より多くのことが通じています。つまり言葉は、まだ通じていないところに出るのです。だから通じ始めると、減る。■見るところは「量」ではなく「向き」とはいえ、静かな二人がすべて上手くいっているわけではありません。ここははっきり書きます。減った会話には、二種類あります。一つは、要らなくなって減った会話。短いやりとりで用が足りていて、沈黙が気まずくない。何も言わずに同じ部屋にいられる。もう一つは、届かなくなって減った会話。話しても伝わらなかった経験が積
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