「念ずれば花ひらく」と集合的無意識に想いを馳せて܀ꕤ୭*
「念ずれば花開く」――この言葉に出会ったのは、私が30代の頃。今でもその瞬間の感覚は、胸の奥に鮮やかに息づいています。その日、私は東京・江東区にある日本創造教育研究所を訪れていました。仕事に迷っていたわけではないのですが、ただ、自分の在り方を静かに見つめ直したくなったのです。申し込んだのは「交流分析」の講座・・・知識というより、心を整える時間が欲しかったのだと思います。建物に入る直前、ふと目に入ったのが、玄関脇にひっそりと設置された一つの石碑でした。そこに刻まれていた言葉・・・「念ずれば花ひらく」 日本創造教育研究所・東京研修所その八文字は、まるで自分の奥底に眠っていた何かを呼び起こすようでした。ただの格言ではない、祈りの種が心の土壌に落ちたような、そんな不思議な感覚だったのです。この詩を詠んだのは、仏教詩人・坂村真民先生。彼は幼くして父を亡くし、母の手一つで育てられました。34歳で5人の子供を残され寡婦になった先生の母親は愚痴を言う代わりに「念ずれば花ひらく、念ずれば花ひらく」と唱えていたといいます。その母の祈りが、少年の心に種をまき、やがて詩という花を咲かせていった。だからこそこの言葉には、真民先生自身の人生と重なった【魂の重み】が宿っているのだと思います。 坂村真民先生また、この言葉は、プロ野球界の名将・野村克也監督の座右の銘でもあったそうです。苦難の中で何度も自らを立て直し、才能を磨き、地道に積み重ねた努力によって「花」を咲かせていった知将・野村監督。彼の人生そのものが「念ずれば花ひらく」の実例のようで
0