「念ずれば花開く」――この言葉に出会ったのは、私が30代の頃。
今でもその瞬間の感覚は、胸の奥に鮮やかに息づいています。
その日、私は東京・江東区にある日本創造教育研究所を訪れていました。
仕事に迷っていたわけではないのですが、ただ、自分の在り方を静かに見つめ直したくなったのです。
申し込んだのは「交流分析」の講座・・・知識というより、心を整える時間が欲しかったのだと思います。
建物に入る直前、ふと目に入ったのが、玄関脇にひっそりと設置された一つの石碑でした。そこに刻まれていた言葉・・・
「念ずれば花ひらく」
日本創造教育研究所・東京研修所
その八文字は、まるで自分の奥底に眠っていた何かを呼び起こすようでした。ただの格言ではない、祈りの種が心の土壌に落ちたような、そんな不思議な感覚だったのです。
この詩を詠んだのは、仏教詩人・坂村真民先生。
彼は幼くして父を亡くし、母の手一つで育てられました。
34歳で5人の子供を残され寡婦になった先生の母親は愚痴を言う代わりに「念ずれば花ひらく、念ずれば花ひらく」と唱えていたといいます。
その母の祈りが、少年の心に種をまき、やがて詩という花を咲かせていった。だからこそこの言葉には、真民先生自身の人生と重なった【魂の重み】が宿っているのだと思います。
坂村真民先生
また、この言葉は、プロ野球界の名将・野村克也監督の座右の銘でもあったそうです。
苦難の中で何度も自らを立て直し、才能を磨き、地道に積み重ねた努力によって「花」を咲かせていった知将・野村監督。
彼の人生そのものが「念ずれば花ひらく」の実例のようでもありましものね。
名将・ノムさん
そして、この言葉と出会った日本創造教育研究所は、田舞徳太郎さんが創設した人間としての学びの場です。
田舞さんは中学卒業後、お父様の借金のために高校進学をあきらめ、寿司職人の道へと進みました。
借金返済の為、弟さんと一緒にとある大阪のお寿司屋さんに住み込み奉公人として働いたのです。
24歳で独立し開業した【音羽寿司】が大変繁盛し、やがて多店舗を展開する中で人材を育てることの大切さを痛感した彼は、「人間力」を育む教育機関として日本創造教育研究所を立ち上げました。
そして、中卒という学歴でありながら、のちに日本初の青年会議所(JC)会頭にまで上り詰めた人物です。
田舞さんもまた、まさに「念ずれば花ひらく」を体現した人物。
学歴や肩書きよりも、人としての在り方を磨くことの重要性を、多くの人に伝え続けてきたの人なのです。
中卒で初めて青年会議所(JC)会頭になった田舞徳太郎氏
こうして見ると、「念ずれば花ひらく」という言葉は、単なる自己啓発のスローガンではないように思えます。
それは、【人が心から願い、信じ、行動すること】が、目に見えないレベルで現実と響き合い、変化を引き起こす・・・そんな深い真理を表しているのではないかと思えてきます😊
カール・グスタフ・ユング
そして、心理学者カール・グスタフ・ユングは、【集合的無意識】という概念を提唱した人です。
これは、私たち個人の無意識のさらに奥に、人類全体が共有する深層意識があるという考えです。
そこには、原型(アーキタイプ)と呼ばれる普遍的なイメージや記憶、意味が蓄積されているといいます。
人が心から願うとき、その思いは単なる【個人の意志】にとどまらず、【集合的無意識】という見えない網の目と接続されていくと言われます。
そしてその願いが、多くの人々の願いや祈りと共鳴したとき、現実に【花】という結果として現れる・・・私はそんなふうに感じるのです。
【偶然の一致】として知られるユングの【シンクロニシティ】もまた、こうした深層のつながりから生まれる現象だとされます。
念いが深まるほど、思いがけない【導き】や【出会い】【変化】が現れるのは、願いのエネルギーが集合意識の流れにのって現実を動かしていくからではないのかなとも思えてきます。
【花】はすぐには咲きません。日差しも、水も、土も、そして何より時間が必要です。でも、土の中で静かに根を張る種のように、願いの力もまた、見えない場所で静かに育まれていきます。
あの石碑の前で感じたあの感覚・・・それは、私という一個人の祈りが、人類全体の祈りの流れとつながった瞬間だったのかもしれません。
今でも、人生の迷路に足をとられそうになると、あの玄関先の石碑を思い出します。そして、胸の奥で静かに唱えるのです。
「念ずれば、花ひらく」
それはただの言葉ではなく、祈りと行動が交差し、見えない世界とつながる力への信頼・・・その言葉が、今の私を支える静かな光なのかなと思えるのですね。ꔛꕤ。*。
ここまで、お読み頂き有難うございました(人´ᵕ‘*)カンシャ♡💕
💝皆様の毎日が穏やかで幸せに満ちた毎日でありますように・・・💝
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