【1-5】見守るって何だろう
見守る。この言葉も、信じると同じくらい難しい言葉だと思っています。私は昔から、人に言われることがあまり好きではありません。アドバイスが嫌いというわけではありません。でも、自分の中で納得できないと動けないのです。周りから見れば、「それは失敗するよ」と思われていたこともたくさんあったと思います。でも私は、自分で経験してみないと分からないタイプでした。そして実際にやってみて、「ああ、あの時言われていたことはこういうことだったのか」と思うことも何度もありました。だからこそ、私は人にあまり口を出しません。自分の経験上、それは失敗するかもしれない。遠回りになるかもしれない。そう思うこともあります。でも、その失敗から何を感じるのか。その経験から何を学ぶのか。それは本人にしか分かりません。もちろん、取り返しのつかないこと。命に関わること。そういう時は話が別です。でも、失敗そのものを避けることが目的ではありません。失敗して落ち込むこともあるでしょう。悔しい思いをすることもあるでしょう。遠回りすることもあるでしょう。それでも、その経験が後になって活きることがあります。だから私は、見守るというのは、口を出さないことではないと思っています。何もしないことでもありません。放っておくことでもありません。その人の状態を見ること。今どこにいるのかを見ること。何に悩んでいるのかを見ること。何に引っかかっているのかを見ること。そして、必要だと思った時に関われる準備をしておくこと。すぐに答えを出さない。すぐに助けない。でも、本当に必要な時には手を差し伸べられるようにしておく。動くしかない状況なのに、どうしても動けな
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