独断的な発言をして頑なな態度をとってしまうのは専門家!?だがもっと恐ろしいのは・・・?
今回はあるバイアス(思い込み)についてです。
そのバイアスとは、「体得された独断効果」というものです。
これは専門家が良くかかるバイアスです。
テレビに出てくる専門家の中には、「なんか偉そうに聞こえる」とかって思ったことはありませんか。
それがそのバイアスなのです。
でも、いくら鼻についても「専門家の意見だから」と思われ、大方受け入れられてしまうのです。
ただし、その意見が正しいかどうかは別です。
で、今回の研究はもっとすごくて、素人を対象にしたものです。
何がすごいかというと・・・。
自分が詳しいと思うだけで!?
イリノイ大学アーバナシャンペーン校のヴィクター・オッターティたちは、自分が専門家であるという自覚が及ぼす影響について調べた。
つまり、その分野について詳しいという自覚さえあれば、たとえ専門家でなくてもいいということだった。
実験では、参加者に特定の分野に関して専門家、あるいは新米のどちらかの自覚を植え付けた。
例えば、政治の歴史に関するテストを受けさせた。
テストの内容は、「リチャード・ニクソンの最初の副大統領は誰か?」と言った選択形式の問題が15問。
その際、参加者の半数には簡単な問題を出し、残りの半数には難しい問題を出した。
その後、調査員が参加者にデタラメな情報を与えた。
簡単な問題を出題されたグループには全体の86%より上位の成績だったと、難問を出題されたグループには 全体の86%より悪い成績だったと、両方のグループに嘘の結果を伝えた。
それから、全員に寛容さを測る認知テストを実施した。
その結果、成績が良かったといわれた
0