人生の伴走者は、自分でいてもいいのです
「人生には伴走者が必要だ」と、よく言われます。誰かが隣で一緒に歩いてくれること、迷ったときに手を差し伸べてくれることは、とても心強いものです。家族や友人、恋人や理解者の存在に、救われた経験がある方も多いのではないでしょうか。けれど、あるときふと立ち止まって考えることがあります。もし誰も隣にいない時間が訪れたら、私たちは歩けなくなってしまうのでしょうか。誰かに支えられていなければ、人生は進めないのでしょうか。そんなことはない、と私は思います。人生の伴走者は、必ずしも他の誰かである必要はありません。もっとも長く、もっとも近くで人生を見つめてきた存在は、ほかでもない自分自身だからです。嬉しい出来事があった日も、胸がぎゅっと苦しくなる夜も、眠れないほど不安な朝も、自分はずっと自分と一緒にいました。うまくいかなかった瞬間も、逃げ出したくなった気持ちも、誰よりも詳しく知っているのは自分です。それなのに私たちは、ときどき自分にとても厳しくなってしまいます。「もっと頑張らなきゃ」「こんなところで止まってはいけない」と、自分を追い立ててしまうことがあります。弱音を吐くことすら許さず、苦しくても前に進むことだけを求めてしまうのです。でも本当に必要なのは、そんな厳しさでしょうか。人生を長く歩いていくためには、結果を責める存在よりも、呼吸を整えてくれる存在のほうが大切なのではないでしょうか。疲れているときに「少し休みましょう」と声をかけてくれる人、息が上がったときに「今日はここまでで十分ですよ」と認めてくれる人。そんな伴走者で、自分が自分に対してなれたらいいのだと思います。もちろん、誰かに支えてもらう
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