#26:指導者のためのアンガーマネジメント~怒らず叱れ!~

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たけやんです。
自分の成長のため &情報のアウトプットを目的に、ブログをはじめました。まったり更新する予定です。
これを読んでくれた方に、少しでもプラスとなる事があれば幸いです。
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皆さん、怒られるのは嫌ですよね。かく言う私もそうです。
家庭では親から、学校では先生から、会社では上司から、様々なシチュエーションで人から怒られる事は誰しもあります。

人は怒られると、
 「自分は間違ったことをした」
 「自分は悪いことをした」
 「相手から嫌われた」
 「敵を作ってしまった」
などなど、自分の存在意義を否定されたようなネガティブな気分になってしまい、自尊心・積極性・モチベーションなどを喪失し、不登校や離職、引きこもりといった、悪い結果を招いてしまいます。

そんな理由から、”怒る” 側の人も、気を使って言いたいことも言えず、相互にストレスを溜めて関係が悪化していないでしょうか?

ですが、「怒るのは悪影響しか生まない」という考えは ”単なる思いこみ” です。正確には『怒り方』が間違っているのです。

今日は、指導者のためのアンガーマネジメントとして、”怒る” と ”叱る” の違いについてお話ししようと思います。

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まず ”怒る” と言う事を簡単に説明しますと、
 ◆怒る = 自分の感情を相手に押し付けている
です。

怒るとはその名の通り「怒りの感情」です。つまり自分の価値観や想像した結果に対して、相手の反応や出てきた結果が違っているため、そのギャップが怒りとなり、感情をそのまま相手にぶつけているだけです。

これって、見方を変えると「一方的な押し付け・わがまま」であって、怒られた人は「何が悪いの?」「私の人格を否定されている?」という風に、
 ”理由が分からないから、とりあえず自分が悪いんだ”
と思わざるを得ない状況に追い込まれるのです。

怒られた人が「心理的な負のスパイラル」に巻き込まれる理由がこれです。
いらすとや_説教_40%.png

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こういった ”悪いコミュニケーション” を避けるために、指導者の方は『怒るのではなく叱る』という方法に変えてみましょう。

私なりに解釈する ”叱る” の意味は、
 ◆叱る = 然(しか)るべき姿を示す
という事です。
(正式な語源ではありません。私が説明しやすいので、語呂合わせで使って
 いるのです^^;)

”然(しか)るべき” とは、「本来そうあるべき」「そうあることがふさわしい」といった意味です。つまり、『自分は、相手に対してどうなって欲しいのか?』を考えて、それを伝えることが重要なのです。

私のブログを読んでくれている人は、なんとなく察したかもしれませんが、”怒る” と ”叱る” の決定的な違いは『心の向きが違う』のです。

 ◆怒る:自分の「こうじゃないとダメ!」を相手に押し付ける
     (心が自分にしか向いていない)

 ◆叱る:相手に「こうなって欲しい」と伝える
     (心が相手に向いている)

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人間には『心の向き』と言うものがあって、それが自分に向いているか相手に向いているかで、与える影響は全く違ってきます。

ですので、人間関係において親・先輩・教師・上司といった「人を指導する立場」の方々に理解してもらいたい事は、
 ※相手が自分の求める結果に合わない行動をした時、反射的に感情をぶつけ
  るのではなく、一歩引いて『自分と相手の間で、目標の共有ができていな
  かったな』と反省
する事が大切なのです。

そして次に、相手に対して正しく目標を伝え直します。例えば、

 『あなたには、この仕事(または学習など)を通して、
   ・こうなって欲しい
   ・こんな風に成長して欲しい
   ・こういう知識、スキルを身につけて欲しい
  のだけど、これでは目標が達成できないんだ。どうしたらいいかな?』

という感じで、”相手に求めているモノ” を明確に示し、”どう改善したらいいかを一緒に考える姿勢” をとらなくてはいけません。
いらすとや_話し合い_40%.png
叱ることに ”怒りの感情” はいりません。
必要なのは、お互いに win-win となる良好な関係や、共に成長を続けるために相手を思いやる ”愛情” だけです。

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感情のコントロールは、自分が意識することで簡単にできます。

自分の中に ”怒り” の感情が出てきた時は、ぐっと口を閉ざして、
「自分は相手に、どうなって欲しかったんだっけ?」
と自問自答してください。

その答えが出たら、それを相手にきちんと伝える。
それが ”愛情を持った叱り” であり、素晴らしい指導者になるための第一歩だと私は思っています。




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