新しい生徒さんを教える時に、気をつけていることがあります。
生徒に対しては『信頼関係を築くこと』、
ご両親に対しては『教育方針を確認し、ご子息のどこが問題だと思われているかをチェックすること』です。
その子を教え始めた時は、ご家庭からも私の実力を試されているので、早く効果を出さなければクビになることがありますが、クビにならないために無理に効果を出そうとすると、子供との信頼関係を築けずに却って効果を出すまでに時間がかかってしまうことがあります。
最近はオンライン授業が増えてきて、ご両親の近くで授業をすることが多くなりました。私自身はご両親が見ていても見ていなくても、やるべきことは全く変わらないのですが、子供自身の態度は変わります。
最近の不思議な現象なのですが、日頃かなり怒られていたとしても、自分の方がお母さんより上だと思っている子が多いです。そうすると、お母さんが近くにいるだけで王様になり、なかなか信頼関係が築けません。対面授業に比べればオンライン授業の方が劣るのは間違いないですが、それはそれ程大きな差ではないのことが多く、何でも言うことを聞いてくれるお母さんがいることが、授業の効果を下げていることが多いです。ここも盲点になっていると思います。
1番気をつけていることは、『ご子息の伸びない原因がどこにあると、ご両親が考えているか』です。
私のところまで辿り着いて来られる方は、いろいろとたくさん悩まれている方が多いです。たくさんのことを調べられて、たくさんの方にアドバイスをいただいて、ご子息のために頑張られている方がほとんどなんです。
こういった努力に敬意を払い、丁寧に接するようにしています。
ただ、皆さん若干誤解されているのが、問題解決の答えはもっとシンプルなことが多いということなんです。
『単純に我慢が足りない、ケジメがない』
ということがほとんどなんです。
やりたいことだけやって、第一志望に合格する子はいません。
『本人が理解できれば、やる気になって解くようになる。』
『勉強の仕方や考え方がわかれば、自分から取り組むようになる。』
これらはまさにその通りなのです。
ただ、次のレベルになれば、またわからなくなり、やる気を失い投げ出します。聞く耳を持たなくなり、貝になります。
御三家に合格していくような子で特性のかなり強いのでも、全てが楽しく勉強しているわけではありません。必ず我慢をして勉強しています。この我慢を早めに教えてあげないで、親が先回りして心地良く勉強させ過ぎると、ちょっと問題が複雑になった途端に投げ出します。そもそも偏差値の高い学校は、困難にぶつかった時にじっくりと考える人間が欲しいので、我慢する能力も身につけておかないと、そもそもそのレベルに届かなくなってしまいます。そのレベルまで行くつもりはなかったとしても、今の自分よりも高いレベルに行こうとすると、必ず我慢が必要になってきます。授業を聞くのも小さな我慢ですし、問題をちゃんと読む、問題をちゃんと整理するのも小さな我慢です。この小さな我慢の連続の中で差がついてくると思います。
受験勉強が本格化する前に、この我慢やケジメを身につけておくべきだと思います。もちろん精神的な成長の差によって、我慢の度合いも変わってきますし、志望校との乖離度によっても変わってきます。そこは子供をよく観察していただいて、無理のない範囲でやっていただきたいと思います。
ぜひ頑張ってくださいね!