第12回=第2章(その2):【ペイシェントハラスメント】「インフォームドコンセントを拒否して振り回す患者家族」

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法律・税務・士業全般
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皆さん、こんにちは。
当ブログのペイシェントハラスメント(ペイハラ)シリーズは、第2章的なエピソードに入り、今回が2回目となります。

私もこの事例の対応を振り返る意味でこのブログを書き進めていますが、時々ふと、「ここまで自分が強硬な拒否姿勢を見せなかったら、もしかしたらもっとうまくこの事例を軟着陸させることができたのではないか」と思うことがあります。

一方で、自身の駄文を読み返していくと、「やはり迎合していたら、B氏の思うように現場は振り回され、現場はB氏の言葉に詰められて萎縮、疲弊していったのだろう」と、完璧な対応ではなかったものの、病院を守る意味では間違っていなかったとも自負しています。

皆さんはこれまでの経過を読まれてどのような感想を持たれたでしょうか?

またこのブログを読み進めていくと今の感想が変わっていくかもしれません。
引き続きお付き合いいただければ幸いです。

【キャンセルされたICと病院側の備え】

前回のエピソードでは、最終的に予定していたICは、B氏の一方的な要求によりキャンセルとなりました。
しかし、これまでの経過から、このキャンセルをそのまま受け取ることはできませんでした。

B氏はそれまでにも発言や要求が変化することがあり、病院としては、キャンセルと伝えられていても当日に来院する可能性を否定できなかったからです。

私はICを担当される甲先生に事情を説明し、当直中に何かあれば対応をお願いしました。
また、病棟にも状況を共有し、師長にも待機を依頼しました。

施設の担当者へはキャンセルとなったことを連絡しました。
この件で施設側を巻き込むべきではないと考えたためです。

B氏との当初の約束は20時でしたが、私自身も院内で待機しました。
結果として22時まで待機しましたが、B氏が来院することはありませんでした。

病院としては安堵した一方で、結果的にはB氏の発言に振り回される形となり、この日は病院側が慎重になりすぎたことで余分な労力を費やしたとも言える結果でした。

【翌日の電話】

翌日、B氏から再び私を指名で電話がありました。

電話に出ると、B氏は軽い口調で、「昨日、俺が来ると思ってたか」と尋ねてきました。

私は、「キャンセルとは伺っていましたが、万が一来院された場合にICができないという状況は避ける必要がありますので、対応できるよう準備していました」と回答しました。

するとB氏は、「あんな簡単な言葉も理解できないのか」と揶揄するような発言をしました。

私はこの言葉を聞いたとき、B氏は病院の対応状況を何らかの形で把握していたのではないかと感じました。

実際のところは分かりません。
しかし、当時の私は、「B氏が、病院がICへの対応準備をしているかどうかを確認していたのではないか」という印象を持ちました。
もちろん、これは私個人の推測に過ぎません。

ただ、それまでのB氏の言動を振り返ると、そのように考えても不自然ではないように感じていました。

私はそのような心証を抱きながらも感情を抑えて「医療者としては、患者さんに不利益が生じないよう準備しておくことが大切だと考えています」とだけ返答しました。

その後、B氏は私の返答に少しいら立つような口調になり、「またICをするつもりがあるなら、患者のことを考えて段取りをしろ」と言い残して電話を切りました。

この電話を受け、私は改めて、B氏がICそのものを完全に拒否しているわけではなく、自らが主導権を握りながら病院を動かそうとしていることを感じました。

【IC再開に向けた病院側の戦略】

私は病院関係者に電話内容を共有し、今後の対応について改めて協議を行いました。

その結果、次のような方針を確認しました。
① このままB氏に振り回され続ければ、Aさんの診療方針の決定や転院調整が進まない。
診療を前に進めるためには、まずB氏をICの席につかせる必要がある。
③ そのためには、B氏が強く反発している私が前面に立たない形を一時的に作ることも選択肢となる。
④ ICの日程調整は病棟を中心に進める。
⑤ その過程でB氏の反応を確認しながら、IC開催への糸口を探る。

病院としての目的は、B氏との勝ち負けではありません。
患者であるAさんの診療を前に進めることです。

そのため、相手の心理や行動パターンも考慮しながら、次の一手を模索していくことになりました。
(その3へ続く)

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