『スポーツメンタルトレーニング教本』を読み、スポーツという厳しい世界でも、カウンセリングや「傾聴」が競技力向上に不可欠であることを深く学びました。
今回は、その教本から得た気づきと、日々の活動で私が大切にしている姿勢について綴ります。
1. コーチとアスリートの「信頼関係」
アスリートがパフォーマンスを最大限に発揮するためにはメンタルトレーニングが有効ですが、その土台にあるのは指導者との信頼関係です。
教本には、
「専門家として何か役に立たねば」
という気負いが、かえって良好な関係を阻害することがあると記されていました。
これはボイスマルシェでの相談経験や、私自身が過去に受けてきたカウンセリングの経験とも重なります。
「教えてあげたい」
という指導者側の欲求よりも、
「この人は本当に自分の話を聞いてくれる」
と安心感を与えられることが、相談者の心が少しずつ動き始める土台になるのだと改めて感じました。
2. 「アスリートから学ぶ」という謙虚な姿勢
教本の中で特に心に響いたのは、
「指導者はメンタルトレーニング技法の専門家だが、競技面ではアスリートの方が長けている。だからこそ『アスリートから学ぶ』姿勢が大切だ」
という教えです。
ある時、セッションの最中に急に
「教えられる立場」
に切り替わってしまう経験をしました。
まるで向こうが先生、私が生徒のような上下関係が生じ、対話が途切れてしまったのです。
以前研修で学んだ
「上下関係の弊害」
を身をもって体験した瞬間でした。
生命保険会社で指導者層として働いていた際、業務に必要な技術についてはアドバイスを行ってきましたが、それ以外では私は常に相手を一人の人間として尊重することを大切にしてきました。
部下やお客様それぞれが歩んできた人生経験には重みがあり、私自身学ぶべきことがたくさんありました。
営業でも、
「この人は私の話を聞いてくれない」
と感じられてしまえば、その先に信頼関係は築けません。
だからこそ、私は相手の話を最後まで受け止めることを大切にしてきました。
この経験は、
「相手の専門性や人生を尊重し、対等でいること」
の大切さを改めて心に刻むきっかけとなりました。
3. 「その人の答え」を一緒に見つける
今回学んだ
「競技前の緊張をコントロールする方法」
は、私自身がピアノを演奏する際にも役立てていきたいと考えています。
私は現在、傾聴に加え、音楽療法についても学び直しを深めています。
営業職として人と向き合ってきた経験、音楽を通して培ってきた感性、そして傾聴で学び続けていること。
それらを一つひとつ積み重ねながら、相談者様一人ひとりに寄り添える存在でありたいと思っています。
「教える」のではなく
「その人の答えを一緒に見つける」
これからも、一人ひとりの人生に敬意を持ちながら、その方らしい答えを見つけるお手伝いができるよう、学び続けていきたいと思います。