私は、 「働き世代の方のストレスを軽くしたい」 という思いから、ボイスマルシェで相談員として活動を始めました。
その傍らで、地元で音楽活動を続けています。
幼少期からピアノを学び、音楽の専門教育を受けてきました。
音楽を教える立場になったことも少しありますが、結婚・離婚を経て16年2ヶ月間生命保険会社で勤務をしていたことで、音楽から離れました。
仕事を続ける中で環境の変化があった頃、組織で働くことに対して違和感が積み重なり、退職を決意しました。
その後、音楽療法に関心をもち資格を取得し、学生時代のピアノの恩師とも再会をしました。
そうして再び音楽と向き合うようになったのです。
現在は中小企業診断士さんに相談を積み重ねながら、"音楽療法カウンセラー&ミュージックアドバイザー"の資格を活かした、傾聴セッションとの融合する活動を模索しています。
私は幼い頃、身体が弱く小柄な子どもでした。
幼稚園も休みがちだったので、クラスの子達の名前もわからず、人の輪に入れませんでした。
そんな私が音楽に興味を持ったきっかけは、クラスの子が、ピアノを弾いている姿を見たことでした。
母に「私もやってみたい」と伝えると、ピアノを用意してくれました。
それから毎日のようにピアノを弾くようになりました。
言葉にできない気持ちがどんどん浄化されていく
当時は意識していませんでしたが、ピアノを弾いていると気持ちが整理される感覚がありました。
今振り返ると、それは音楽療法でいう"能動的方法"であったと感じます。
能動的方法とは、歌う、演奏するなどを自らが行うことで心のバランスを整えていく方法です。
人前で話すことが苦手だった私にとって、音をかなでる事は、もう一つの自分の表現手段でした。
現在は近隣の施設などで演奏やお話をする活動をしています。
懐かしい曲を聴いて涙を流される方もいます。
ある時母をオペラへ連れて行ったとき、
「昔、兄にオペラへ連れて行ってもらった時に聴いた曲で、当時のことを思い出した」
と涙していました。
また、父の日に父の好きな曲を私が伴奏し、娘が歌ったことがありました。
すると普段あまり笑わない父が、嬉しそうに歌いました。
これは「回想法」と呼ばれる手法と言われていて、 過去の出来事や記憶を思い出すことで、 ・脳の活性化 ・認知機能の維持 ・情緒の安定 ・コミュニケーションの促進 などにつながるとされています。
また、日常の中で高齢者の孤立を感じる場面もあります。
スーパーで出会った一人暮らしの高齢男性は、「家にいても一日が長いから外へ出る」と話してくださいました。
誰かと話すこと、人とのつながりを持つことの大切さを改めて考えさせられました。
音楽療法は医療そのものではなく、補完医療として活用されているものです。
私が学んだ音楽療法では、音楽を用いることで脳の活性化や認知機能の維持、身体の向上、情緒の安定、コミュニケーションの促進などが期待できるとされています。
高齢化が進み、一人暮らしの高齢者も増えている今、このような働きは多くの方の支えになる可能性があると考えています。
私は傾聴と音楽を組み合わせながら、その人の人生や思い出に耳を傾ける時間をつくり、脳や心、身体の健康維持に役立てていきたいと思っています。