育児で一番心細かった日は

育児で一番心細かった日は

記事
コラム
「育児で一番心細かった日」を思い返すと、
今でも、ある一日が心に浮かびます。

育児をしていると、
ふとした瞬間に、
どうしようもなく心細くなる時があります。

子どもはかわいい。
家族もいる。
毎日は普通に過ぎている。

それなのに、
突然「なんか心細い」と感じることがある。

私は以前、
2人目が生まれて間もない頃、
胃腸炎にかかりました。

その時に、
張りつめていた糸が切れたように、
溢れそうになる涙を必死にこらえた日があります。

生後数ヶ月の赤ちゃんと、まだ幼い上の子。
当時の私は、
誰かに頼ることがうまくできませんでした。

外は朝から土砂降りで、
部屋の中まで薄暗く、
なんだか心まで重たくなるような一日でした。

何度もトイレに駆け込みながら、
子どもたちの様子を確認する。
そのうちに、
「このまま倒れたらどうしよう」
という恐怖が頭から離れなくなりました。

子どもを守れないかもしれない。
体調がどうなるのかもわからない。
小さな命を預かる重圧の中で、
とにかく病院へ行かなければと思いました。

外は大雨。
赤ちゃんを抱っこ紐で抱え、
上の子をベビーカーに乗せて、
半ば必死で病院へ向かいました。

心細くて、怖くて、
でも子どもは守らなければならなくて、
気づけば、ほとんど泣きながら病院へ向かっていました。

ベビーカーを押す手が、
冷たい雨でかじかむように冷たかったのを覚えています。

病院で、
「胃腸炎ですね」
と言われた時、
なぜだか少しだけ気持ちが軽くなりました。

もちろん、
胃腸炎なので症状はつらいです。

でも、
病名がついたことで、
今の状態を言葉にできた安心感がありました。

そして、
医師から
「今の状態なら大丈夫な範囲ですよ」
と確認してもらえたような気がしたのです。

あの時の私は、
思っていた以上に、
一人で判断し、
責任を抱え続けることに、
疲れていたのかもしれません。

「育児で一番心細かった日は?」と聞かれると、
私は今でも、この日を最初に思い出します。

よく考えれば、
もっと大変だった日もあったはずです。

それでも、なぜかこの日が浮かんでしまう。

たぶん、
「もう一人で抱え込むのはやめよう」
と初めて思えた日だったからです。

あの時、つらかったのは、
体調以上に、
一人で抱えていたことでした。

近くに頼れる人もいない。
夫にも助けを求められない。
小さな命を守る責任を、
全部ひとりで背負っているような感覚でした。

このように文章にすると、
ただの胃腸炎だった一日なのかもしれません。

それでも私にとっては、
今でもふと思い出す、心細く、頑張った日です。

あの時のように、
誰にも頼れず、ひとりで抱えていると感じている方がいたら。
よかったら、お話を聞かせてください。

※noteでも、この日についての体験を綴っています。
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