決まったフォーマットに入力するだけなのに、なぜ時間がかかるのか
記事
コラム
取引先へ提出するために、
使用した物品を一覧にする業務がありました。
使用日
使用者
商品名
規格
ロット
数量
依頼者
使用グループ
こうした項目を、決まったフォーマットに入力し、
最後はPDFにして提出する流れです。
一見すると、
「決まった項目を入力するだけ」
のように見えます。
フォーマットもある。
必要な項目も決まっている。
最終的に作る形も決まっている。
それなら、そこまで難しくなさそうに見えるかもしれません。
でも実際には、
毎回、作成に手間がかかっていました。
理由は、
入力する項目が多いからだけではありません。
本当に重かったのは、
フォーマットに入力できる形まで、情報を整える作業でした。
使用物品を伝える人は、
「使ったものを伝えている」つもりです。
一方で、明細を作る人は、
その情報を見て、
どの欄に何を入れるかを判断しながら作成します。
商品名はどれを使うのか。
規格はどこまで入れるのか。
このロットはどの行に入れるのか。
使用グループは何になるのか。
依頼者は誰になるのか。
同じような名称は同じ扱いでよいのか。
こうした判断が、
作成者の頭の中に残っていました。
つまり、
フォーマットに入力する作業そのものより、
入力する前の判断や確認が重くなっていたということです。
そこで、まず見直したのは、
表の見た目ではありません。
どの情報が、毎回変わるのか。
どの情報は、一定の基準で決まるのか。
どこを人が判断しているのか。
どこをルールとして持てるのか。
伝える人と、受け取って作る人の間で、どこにズレがあるのか。
そこを一つずつ確認しました。
たとえば、
使用日や数量、ロットのように、毎回変わる情報があります。
一方で、
商品名や規格、使用グループなどは、
一定の基準に照らせば決められる部分もあります。
このように、
毎回変わる情報と、
ルールで決められる情報を分けて考えると、
作業の見え方が変わります。
全部を人が見ながら入力するのではなく、
基準で決められる部分は基準に合わせる。
毎回変わる部分は、元データから参照する。
最終的に人が確認すべきところは残す。
このように流れを整理すると、
フォーマットに入力する作業はかなり軽くなります。
ここで大事なのは、
単にExcelの表を整えることではありません。
「誰が、いつ、どの情報を伝えているのか」
「受け取った人は、何を見て判断しているのか」
「どの情報がそろえば、完成形になるのか」
ここを見ないまま表だけを直しても、
毎回の確認や判断は残りやすいです。
決まったフォーマットがある業務ほど、
一見すると簡単そうに見えます。
でも実際には、
そのフォーマットに入れられる状態まで情報をそろえることに、
時間がかかっていることがあります。
表を作ることが大変なのではなく、
表にできる形まで情報を整えることが大変。
そういう業務は少なくありません。
だからこそ、
フォーマット入力が重いと感じるときは、
入力欄だけを見るのではなく、
その前の情報の流れを見た方がよいことがあります。
誰が伝えるのか。
何を伝えるのか。
どの形で受け取るのか。
どこで判断しているのか。
何がそろえば完成するのか。
そこが整理されると、
今あるフォーマットを活かしたまま、
作業の負担を軽くできることがあります。
決まったフォーマットに入力するだけなのに時間がかかる。
毎回同じような資料を作っているのに確認が減らない。
入力前の情報整理に時間を取られている。
そういう場合は、
Excelそのものではなく、
情報の受け渡しや判断ルールに重さが残っているのかもしれません。
「表はあるのに作るまでが重い」
「同じような明細作成を毎回手作業で行っている」
「どこを整理すれば軽くなるのか分からない」
という場合は、
「Excel作業の自動化、まずは整理・診断します」 からご相談ください。
今使っているExcelや作業の流れをもとに、
どこを残して、どこを整理すればよいかを一緒に確認します。